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残らず栄養を取りたいなら非加熱製法でできた青汁

青汁は液体、粉末、顆粒、錠剤、ゼリーなど色々な種類が出回っています。同じ粉末の青汁でもさまざまな製法があり、それにより栄養素の量に違いがあります。青汁の栄養をそのまま取りたい場合は非加熱製法でできたものがおすすめです。

非加熱製法とは?

元々青汁は生のケールを絞った汁として販売されました。その後、青汁を乾燥させ粉末にしたタイプが開発されました。粉末タイプは利便性があり保存期間も長いため、今では青汁の主流として販売されています。

粉末青汁は加熱製法と非加熱製法のふたつの製造方法があります。加熱製法は青汁の原料を加熱し乾燥させて粉末状にします。加熱製法ではビタミンCや酵素などの熱に弱い栄養素が減るというデメリットがあります。

それに比べ非加熱製法の青汁は栄養素がほとんど減ることがなく、青汁の栄養をそのまま取れるメリットがあります。非加熱製法には主に次のような製法があります。

フリーズドライ製法

インスタントの味噌汁やコーヒーにも幅広く使用されている製法で、フリーズドライという名前は聞き覚えがあるかと思います。フリーズドライは原料を急速冷凍し、真空状態で乾燥させる製法です。原料の栄養成分をほとんど失うことなく乾燥させることができるうえ、水や乳製品に溶けやすく利用範囲が広いタイプです。青汁に含まれる繊維質が若干そのまま残ることがあり、喉ごしにわずかな違和感を感じる人もいるといわれています。

スプレードライ製法

スプレードライ製法は国内のメーカーが独自開発した低温噴霧乾燥という製法です。高さ十数メートルのタワーから青汁の搾汁を噴霧し、風を当て瞬間的に水分を蒸発させます。この製法では青汁の素材の栄養成分、味、品質を損なうことなく粉末にすることができます。スプレードライ製法の青汁は水にも溶けやすく、ダマになりにくいという特徴があります。

遠赤外線低温乾燥製法

青汁の原料を遠赤外線を用いて低温で乾燥させる方法が遠赤外線低温乾燥製法です。遠赤外線は古くから魚や稲などの乾燥に利用されてきました。この製法では味が良いうえにケールなどに含まれるギャバやアミノ酸の量が増えるといわれています。低温乾燥で栄養成分の損失が少ない製法です。

非加熱製法の青汁の上手な飲み方

非加熱製法の青汁は水や牛乳など、冷たいものと混ぜて飲むと栄養成分をそのまま摂取することができます。ビタミンCやビタミンB1、葉酸、カリウム、酵素は熱に弱いため、40度以上のお湯などに溶かすと折角の栄養成分が壊れてしまいます。非加熱製法の青汁は40度以下のものに混ぜるようにしましょう。

非加熱製法の青汁を料理などに使いたい場合、あまり加熱しない料理やスムージー、冷たいデザートに使用すると良いでしょう。ただしビタミンA、ビタミンE、ミネラル、食物繊維は熱に強く加熱による損失の心配は無用です。

非加熱製法の青汁の価格は?

非加熱製法の青汁は加熱製法の青汁に比べ製造コストが高く、市販価格も高めです。メーカーにもよりますが、平均すると一杯100円以上で販売されています。品質は劣るとはいえ低価格な青汁も多く販売されている中ではやや高めに値段設定がされています。

目的に応じて非加熱、加熱製法の青汁を使い分けよう

加熱製法の青汁は熱に弱い栄養素は減っていますが、完全に失われている訳ではありません。また熱に強い多くの栄養成分はそのまま含まれています。

寒い冬場にホットで青汁を飲みたい時や、加熱する料理に使用したい時には加熱製法の青汁が適しています。青汁の栄養素をそのまま取りたい時は非加熱製法の青汁と、非加熱と加熱をうまく使い分けると経済的にも節約につながります。

栄養価の高い青汁を購入する時に確認すること

栄養価だけを考えると液体の青汁が最も高いですが、液体は保存にスペースを要し、粉末より保存期間も短いです。持ち運びには適さず、利便性では粉末タイプが優れています。粉末で非加熱製法のものが栄養価、利便性の両方で優れている青汁といえるでしょう。

栄養価の高い青汁を購入したい時、原料だけではなく含まれる栄養成分、製造方法を必ず確認することをおすすめします。

まとめ

数ある青汁の中で栄養面と利便性を考えると非加熱製法の粉末青汁が優れています。

非加熱製法はフリーズドライ製法、スプレードライ製法、遠赤外線低温乾燥製法があり、どの方法も栄養成分の損失がほとんどありません。

非加熱製法の青汁は40度以下の水や飲み物に混ぜて飲むと栄養成分を壊すことなく摂取できます。

加熱製法の青汁は40度以上の飲み物と混ぜる、加熱して調理する料理に向いています。

非加熱製法の青汁は加熱製法に比べやや価格が高めです。用途に応じ上手に使い分けましょう。

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