クマザサ(隈笹)がブレンドされた青汁
初めて青汁が販売されてから30年以上が経過し、今では色々な種類の青汁が出回っています。その中で、あまり聞き慣れないかもしれませんがクマザサ(隈笹)がブレンドされた青汁が販売されています。クマザサとはどのような植物なのでしょうか?
クマザサ(隈笹)とは?
クマザサはイネ科の植物で数多くの種類があり、その総称としてクマザサと呼ばれています。ちまきや笹餅を包む葉として利用されています。秋頃から冬にかけ、葉の縁が白く隈取りされることから隈笹と呼ばれるようになりました。あるいは熊が食べ、その近くに出没することから熊笹と呼ぶ地域もあります。
中国では古くから漢方薬の原料として利用されてきました。日本国内でも民間薬として怪我の治療や胃腸の病気など、内服、外用の両方に使われてきました。
クマザサの主な成分と働き
クマザサは抗菌、防腐効果が強く、そのため餅や米などをクマザサで包み、中身が腐るのを防ぐ目的で利用されてきました。
クマザサは葉緑素やバンフォリン、リグニン、ミネラル、フラボノイド、アミノ酸、そしてビタミン類などを豊富に含みます。主な成分と特徴は次のとおりです。
葉緑素
葉緑素は植物の緑色の色素で抗酸化作用があり、免疫力を向上させ細胞を活性化します。悪玉コレステロールや老廃物を体外に排出する働きがあります。赤血球の働きを補助し、酸素を体中に運搬するので 貧血を予防することが期待できます。体臭や口臭を予防する脱臭作用もあります。
バンフォリン
バンフォリンはクマザサに含まれる多糖類で免疫力を高める効果があるといわれています。防腐、抗菌作用があり、細胞膜を正常に保ち病気から細胞を守ります。美肌、美髪などにも効果が期待されている成分です。
リグニン
リグニンは不溶性の食物繊維で便秘を解消し、腸内環境を整えます。肥満などの生活習慣病を予防し、ダイエットにも役立つ成分です。
ビタミンB群
ビタミンB群は抗酸化作用があり、生活習慣病の予防、老化防止、疲労回復、皮膚粘膜の健康を守ります。
ビタミンC
抗酸化作用があり過剰な活性酸素の害から体を守ります。免疫機能を高め、風邪やインフルエンザの予防に効果があります。コラーゲンの生成を促進し、美白、美肌効果も期待できます。
ビタミンK
脂溶性のビタミンで血液を凝固し、骨の成長に関わります。
カルシウム
骨や歯の健康と成長に関与し、筋肉の収縮を制御します。イライラを静める効果もあります。
アミノ酸
クマザサは アミノ酸を含みます。その中には体内で合成できない必須アミノ酸も含まれます。アミノ酸はたんぱく質の元になる物質で、骨、筋肉、内臓などの材料であり、体の機能を正常に保つ働きがあります。
クマザサ入りの青汁は栄養価が高まる
青汁はケールや明日葉、大麦若葉などが原料に使用されています。これらはビタミンB群、ビタミンC、βカロテン、ビタミンE、カルシウム、カリウム、鉄、マグネシウム、食物繊維、葉緑素などを豊富に含んでいます。
クマザサがブレンドされると、青汁とクマザサの共通して含まれる栄養素の量が増えます。それにより免疫機能の向上や抗酸化作用、血液凝固作用などが一層強まります。中でも特に食物繊維の量が増え、便秘解消や整腸作用の効果が促進されます。また普通の青汁にはないクマザサの 強い抗菌作用を得ることができます。
クマザサがブレンドされた青汁の味
クマザサは味や匂いに癖が少なく、わずかながら甘味があります。青汁にクマザサをブレンドすることにより青汁独特の苦みや癖が緩和されます。青汁の味が苦手な人にもおすすめできます。
クマザサがブレンドされた青汁は一般の青汁に比べ、販売数があまり多くありません。しかし中にはフルーツ青汁にクマザサがブレンドされている商品もあります。フルーツ青汁は誰にでも飲みやすいように味が工夫されています。青汁を初めて飲む方、青汁の効果をもっと高めたい方、青汁の味が苦手な方、特にそういう方々にクマザサがブレンドされた青汁をおすすめします。