青汁を買う前に飲む目的を定めよう
青汁を飲む目的は人さまざまです。ただ漠然と体に良さそうだからという人もいれば、便秘を解消したい、栄養補給したい、美容のため、あるいはダイエットのためと、しっかりとした目的を持っている人もいます。青汁を飲むにあたり、目的を定めることが長続きさせる秘訣です。
青汁を飲む目的
青汁はケールなどの緑黄色野菜の絞り汁です。元々、戦前戦後の食糧難からくる栄養不足を補う目的で作られた飲み物で、栄養価がとても高い食品です。近年、以下にご紹介するような多目的で利用できる健康食品として注目されています。
栄養補給
平成21年に厚生労働省は「21世紀における国民健康づくり運動、健康日本21」の中で、1日に350g以上の野菜を摂取することを目標に掲げました。
しかし平成22年の国民健康、栄養調査によると、国民1人1日の野菜摂取量の平均は268.1gで、野菜不足が露呈しました。
特に20~40歳代の野菜不足は深刻で、350gに対し約7割の摂取量しかなく、年々減少する傾向にあります。
野菜不足はビタミン、ミネラル、食物繊維の不足に結びつきます。これらの栄養素が常に不足状態にあると、体にさまざまな不調が現れる可能性が高まります。
野菜不足に加え、インスタント食品やファーストフードを頻繁に食べるような偏った食生活は脂質や塩分の摂り過ぎを招き、肥満や病気の原因になります。
しっかりと野菜を食べる習慣をつけることが大切ですが、どうしても野菜が思うように摂れない場合、青汁を栄養補給のために利用してみることをおすすめします。青汁はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、野菜不足を補うのに理想的な食品です。
便秘の解消
野菜が不足すると食物繊維も不足するため、便秘になりがちです。便秘は腸内環境を悪化させるため、肌荒れ、体臭、口臭の原因となります。便秘が慢性化する前に改善したいものです。
青汁は便秘の改善に必要な水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維をバランスよく含んでいます。また青汁によっては難消化性デキストリンという添加物が加えられているものがあります。
難消化性デキストリンは、とうもろこしのデンプンから作られた水溶性食物繊維で整腸作用があり、便秘の予防、改善に効果的です。難消化性デキストリンは特定保健用食品、トクホの認可を受けた添加物で、国から安全性が保証されています。
青汁で便秘の予防と改善に効果があったという口コミやレビューは数多くあり、便秘改善目的で青汁を飲む方が増加中です。
ダイエット
青汁はダイエットが目的で摂取することもできます。効率的にダイエットを行うためにはまず代謝を高める必要があります。青汁には整腸作用があり、便秘を予防、改善し、腸内環境を整え代謝を高める働きがあります。
食事の30分前に青汁を飲むと適度な満腹感が得られ、食事の食べ過ぎを防ぐことができます。また青汁に含まれる食物繊維が脂肪や糖の吸収を抑え、血糖値の急上昇を抑えます。血糖値が急上昇しなければインスリンの分泌が緩やかになり、肥満の予防に働きます。
ダイエット中はどうしても必要な栄養が不足しがちです。青汁は不足する栄養を補うためにも、ダイエット中に摂取することをおすすめします。
生活習慣病の予防
食生活が欧米化し、高タンパク、高脂肪、高カロリーの食事をする人が増加しています。また生活サイクルが乱れ昼夜逆転、慢性の睡眠不足、ストレス、不規則な食事、喫煙、過度の飲酒などで脂質異常症、糖尿病、高血圧、心筋梗塞などの生活習慣病にかかる危険性が高まります。
生活習慣病は、活性酸素が増え過ぎることが大きな原因のひとつであると考えられています。活性酸素は細菌や病原菌を除去する働きがありますが、増え過ぎると有害で、老化や病気の原因になります。
呼吸から取り入れる酸素の約2%が活性酸素に変化します。そのほかストレス、紫外線照射、喫煙、大気汚染、脂質の多い食品、激しい運動なども活性酸素を増やします。
青汁は活性酸素を除去する抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンE、βカロテン、ビタミンA、ポリフェノールなどを含み、生活習慣病の予防に働きかけます。
生活習慣病を予防したいという目的にも青汁は役に立ちます。
美容効果
青汁はシミやそばかすの予防と改善に効果的といわれるビタミンC、若返りのビタミンと呼ばれアンチエイジング効果のあるビタミンE、肌荒れを予防するビタミンB2など、美容効果の高い成分を含みます。
美容効果を目的とする場合、付加価値としてプレセンタやコラーゲンなどを配合した青汁もあります。どちらの成分も美肌作りに役立つため、色々な化粧品に配合され販売されています。興味のある方は一度試してみませんか? 青汁の継続摂取は、体の中から美容効果を得たい方におすすめです。
購入前に目的を定めよう
青汁はさまざまな目的で摂取することができます。しかし最も大切なことは栄養バランスの取れた食事で、青汁はその補助としてうまく利用してみましょう。
まず青汁を購入する前に、目的を定めることから始めてみませんか?