青汁とプロテインを一緒に飲んでも大丈夫?
スポーツをする人やボディビルなどのパーソナルトレーニングを行っている人の中にはプロテインを飲んでいる人が多くいます。プロテインを飲んでいるけど野菜不足なので青汁も飲みたい。そう思っている人も少なくありません。しかし青汁とプロテインを一緒に飲んでも大丈夫なのでしょうか?
青汁とプロテインの飲み合わせ
青汁とプロテインは原料も栄養素も違います。青汁はビタミンやミネラル、食物繊維を含み、プロテインはたんぱく質が主な成分です。青汁とプロテインを一緒に飲んでも飲み合わせに問題はなく、特に心配するようなことはありません。むしろ栄養のバランスを整える意味ではおすすめの組み合せといえるでしょう。
青汁の成分と働き
青汁もプロテインも使用されている原料や製法により、成分や含有量に多少の違いがあります。特に青汁は原料だけではなく、野菜の収穫時期によっても栄養価が異なります。そのため100パーセント正確な成分や含有量を知るのは難しいものです。ここでは一般的に含まれているとされる成分についてご紹介します。
青汁の栄養成分
ケールを原料にした青汁はビタミンC、ビタミンE、βカロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、葉酸、カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄、ルテイン、葉緑素、食物繊維が含まれています。このほかにもメラトニン、スルフォラファンなどの特殊な成分も含まれています。
青汁の働き
青汁はビタミンやミネラルの宝庫で、栄養価の高い飲み物です。βカロテンやビタミンC、ビタミンE、ビタミンB2は抗酸化作用があり、体内で増えすぎた活性酸素を抑え、生活習慣病を予防、改善し、細胞や皮膚の老化防止に働きます。
食後の血糖値の上昇を抑え、中性脂肪をつきにくくする働きもあります。
また血行を改善し、免疫力を高める作用があります。食物繊維は便秘を予防、改善し、腸内環境を整えます。メラトニンは睡眠のサイクルを安定させ、スルフォラファンはピロリ菌の除去に働きます。
プロテインの種類
プロテインは種類が幾つかあります。主なものは次のとおりです。
・ホエイプロテイン 牛乳に約20%含まれている乳清たんぱく質
・カゼインプロテイン 牛乳に約80%含まれるカゼインたんぱく質
・ソイプロテイン 大豆に含まれるたんぱく質
・ピープロテイン エンドウ豆に含まれるたんぱく質
・エッグプロテイン 卵白に含まれるたんぱく質
・ビーフロテイン 牛の骨のゼラチンが原料のたんぱく質
プロテインの特徴
プロテインはたんぱく質を摂取するための補助食品で、筋肉増強効果を期待するものではありません。プロテインは普段の食事から摂取できます。しかしより多くのたんぱく質を摂取したい場合、食事からだけでは脂肪や炭水化物も同時に摂取することになるため、カロリーオーバーで肥満になる可能性があります。それに比べ脂肪や炭水化物の含まれないプロテインは、肥満を気にせず効率的にたんぱく質を補うことができます。
プロテインは人の体内で作ることのできない必須アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシン(BCAA・分岐鎖アミノ酸)を配合している商品もあります。BCAAは疲労や筋肉の破壊を即効で回復する効果があります。
近年、プロテインはダイエットにより不足するたんぱく質を補う目的でも使用されています。中にはビタミンやミネラルが配合されているプロテインもありますが、配合量はどれもそう多くありません。青汁を一緒に飲んでもビタミンやミネラルの過剰摂取の心配は無用です。
青汁とプロテインを一緒に飲むことの利点
食生活の欧米化に伴い、日本人の食事は野菜不足の傾向にあります。青汁は野菜不足を補い、体の調子を整える手助けをしてくれます。
プロテインを摂取していると、どうしても野菜が不足し便秘になりやすいといわれています。青汁を飲むことにより野菜不足と便秘を解消し、腸内環境を整え健康を増進することが期待できます。
青汁とプロテインは一緒に飲むとそれぞれの不足している成分を補い合う利点があります。ただどちらも補助的に利用するもので、メインは普段の食事から摂る栄養です。青汁とプロテインを上手く食生活に取り入れ、健康増進に努めましょう。