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青汁に含まれるカリウムと腎臓機能

現代の日本人の食事には野菜が不足しているといわれます。野菜不足を補うため、毎日青汁を飲むことはとても有益です。ただし青汁にはカリウムが含まれています。腎臓病などを患っている人は青汁の摂取に注意する必要があります。

カリウムの働き

カリウムはミネラルのひとつで主に体内の細胞内に多く存在しています。血液中にはごくわずかにしか存在しません。カリウムはナトリウムと共同で細胞の浸透圧を正常に保つ役割を担います。カリウムは心臓や筋肉の機能を調節する働きと、腎臓でナトリウムが再吸収されるのを抑え尿と共に排泄させる働きがあります。これによりカリウムには血圧を下げる作用が認められています。

カリウムの摂取目安量と摂取目標量とは

カリウムは摂取目安量と摂取目標量が定められています。健康維持のため、あるいは欠乏症を防ぐために定められた数値に摂取推奨量があります。この摂取推奨量が出せない時に代わりに使用される指標が摂取目安量です。

一方、摂取目標量は生活習慣病を予防するという目的で定められた数値です。

厚生労働省が発表した2015年版の日本人の食事摂取基準によると、カリウムの一日の摂取目安量は成人男性で2500ミリグラム、成人女性で2000ミリグラムです。

カリウムの摂取目標量は成人男性で3000ミリグラム以上、成人女性で2600ミリグラム以上と定められています。

青汁に含まれるカリウムの量

ケールを原料にした青汁粉末100グラムあたり2300ミリグラムのカリウムが含まれています。商品により若干の差がありますが、青汁一包には約3~4グラムの粉末が入っています。3グラム入りの青汁粉末一包を水に溶かして飲むと、約69ミリグラムのカリウムを摂取するという計算です。

カリウムの摂取と腎臓機能の関係

カリウムの摂取上限値は設定されていません。その理由は腎臓機能が正常なら、カリウムを通常の食事から過剰に摂取しても尿と一緒に排泄されるためで、過剰症になる心配が低いからです。

しかし腎不全などの疾患により腎臓機能が低下している場合はカリウムの排泄がうまく行われず、血液中のカリウムの濃度が上昇し高カリウム血症を発症する危険性があります。

高カリウム血症の症状

高カリウム血症に罹ると筋肉の収縮がうまくいかず、しびれや脱力感を感じます。また胃腸障害や不整脈などが起こり、最悪の場合、心停止の危険性もあります。一般に腎臓機能は加齢に伴い低下する傾向にあります。

腎臓病などで腎臓機能が低下している人はカリウムの摂取を制限する必要があり、青汁の摂取も事前に医師と相談する必要があります。

カリウムを多く含む食品

カリウムはワカメや昆布、海苔などの海草類に多く含まれます。腎臓機能に問題のある人は海草類の摂取には特に注意しましょう。

そのほかにも乾燥大豆、小豆、きな粉、かんぴょう、切り干し大根、パセリ、アボカド、百合根、ケール、明日葉、モロヘイヤ、にんにく、かぼちゃ、バナナ、メロン、ドライフルーツ、肉、魚介、抹茶、ココア、緑茶、ケチャップ、カレー粉など、幅広く多くの食品に含まれています。

前述したとおり、青汁一杯におよそ69ミリグラムのカリウムが含まれます。この数値だけをみるとそれ程多くはありません。しかしカリウムは色々な食品に含まれているので、一日に摂取するカリウムの総量は気がつかないうちに増えてしまいます。腎臓疾患のある人は要注意が必要です。

逆にカリウムの不足を心配する人がいますが、通常の食事を摂っている限り、カリウムが不足する心配はまずないと考えて良いでしょう。

腎臓機能に問題がなければ青汁は栄養補給に優れた食品

腎臓機能に問題がなければ、青汁は野菜不足を補う非常に優れた食品です。腎臓病を予防するためにも青汁に含まれるビタミンやミネラルを豊富に摂取することは有益です。

腎臓病などの腎臓機能に何らかの問題を抱えている人は、自己判断で青汁を飲むことは避け、医師に相談することをおすすめします。

まとめ

・青汁はミネラルの一種カリウムを含む

・カリウムは腎臓機能に問題がなければ、過剰に摂取しても尿と一緒に排出される

・腎臓に何らかの疾患がある場合、過剰摂取するとカリウムが適切に排泄されず、高カリウム血症を引き起こす可能性がある

・高カリウム血症はしびれ、脱力感、胃腸障害、不整脈などをひき起し、心停止の危険性もある

・カリウムは海草類をはじめ幅広く食品に含まれるため、気がつかないうちに過剰摂取してしまうことがある

・腎臓機能に問題がある人は青汁の摂取に関しては医師に相談する必要がある

・腎臓機能に問題がなければ青汁は優れた栄養補助食品で、腎臓病の予防にも役立つ

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