青汁にカフェインは含まれている?
カフェインは意外な食べ物や飲み物に含まれていることがあり、気がつかないうちに摂取してしまうことがあります。妊娠中の方やお子さんをお持ちの方は、カフェインが含まれている食品を把握しておきたいものです。健康食品の青汁にもカフェインが含まれているものがあります。
カフェインが含まれている青汁とは?
青汁はケールなどの緑黄色葉物野菜を絞った汁で、野菜だけが原料で無添加の青汁にはカフェインは含まれていません。しかし煎茶や抹茶が添加されている青汁にはカフェインが含まれています。
カフェインの働き
カフェインは食品に含まれる成分のひとつで、コーヒーやお茶の葉などに含まれています。コーラなどの清涼飲料水にもカフェインが添加されています。
カフェインは眠気覚ましとして広く知られていますが、疲労回復、利尿や代謝を促進するなどの働きもあります。
カフェインはまた、医薬品の成分として頭痛薬などにも使用されています。医薬品との相互作用があるため、薬を服用中の場合は、カフェインの摂取について事前に医師や薬剤師に相談したほうがよいでしょう。
カフェインの摂取量
カフェインをどの位摂取すると体に影響を与えるかは個人差が大きいといわれています。日本ではカフェインの摂取量についての上限は定められていません。しかし妊娠中の方やお子さんはカフェインを摂り過ぎないように注意が喚起されています。海外では実際に摂取上限量を定めているところもあります。
世界保険機関では妊娠中の方のコーヒーは一日に3~4杯までとしています。
英国ではカフェインは妊婦が摂り過ぎると胎児が低体重児として生まれ、将来、健康に何らかのリスクが出る確率が高くなる可能性があるとしています。このため妊婦の一日のカフェイン摂取量上限を200ミリグラム(コーヒーマグカップ約2杯分)と定めています。
カナダでは妊娠中、授乳中の方は一日最大で300ミリグラム(237ミリリットル入りのカップ2杯分)までと定めています。さらに4~6歳児は一日最大45ミリグラム、7~9歳児は一日最大62.5ミリグラム、10~12歳児は一日最大85ミリグラムまでと細かく定めています。カナダではカフェインの過剰摂取は不眠、頭痛、イライラ、脱水症、緊張感を高めるとし、妊婦や子供にカフェインが与えるリスクは高いとしています。
オーストラリアと韓国では妊娠中、授乳中の方は一日最大で300ミリグラムまでとしています。また健康な成人は一日に400ミリグラムを最大摂取量にするように注意を喚起しています。
青汁に含まれるカフェインの量は?
煎茶、抹茶、緑茶、桑抹茶などが配合されている青汁は、一日分でカフェインが6ミリグラムから42ミリグラム程度含まれています。カフェイン量としはあまり多くはなく、健康でコーヒーやお茶をあまり飲まないという方にとっては問題になる程の量ではありません。とはいえ、おやつにチョコレートやココア、コーラなどを摂ると、カフェインの摂取総量は当然増加します。
妊娠中、授乳中、お子さんなど、カフェインの摂取が心配な方は、これらのお茶が配合されている青汁は飲まない方がよいでしょう。
安全な青汁を選ぶためには
青汁は多くの種類が販売されています。妊娠中やお子さんはカフェインが含まれていない青汁で、さらに添加物の少ない商品を選ぶとより安心です。また青汁の原料に使用されている野菜は国産、オーガニックなどのものを選ぶとよいでしょう。