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国産プロポリスが少ない理由とその特徴

「国産」というものにこだわりを持っている方がたくさんいらっしゃいます。家電でも農産物でも、「国産」と記載があれば安心できます。しかし、どんなものでも国産で揃うとは限りません。その一つがプロポリスです。プロポリスはブラジルや中国、ヨーロッパなどでは盛んに生産がされていますが、日本ではあまり盛んではありません。ハチミツの生産があるのに、プロポリスはなぜ生産があまりないのでしょうか。この記事では、なぜ日本でプロポリスの生産が増えないのかについて説明していきます。

ハチミツとプロポリスはミツバチがつくる目的が違う

ハチミツもプロポリスもミツバチが作り出す物質です。しかし、日本ではハチミツの生産はありますが、プロポリスの生産はほとんどありません。同じミツバチが作り出す物質なのに、なぜこのような違いが生じるのでしょうか。その違いは、ミツバチがそれぞれの物質を作り出す目的にあります。 ハチミツは、働きバチの食事となる物質です。ハチの食糧ですので、ハチがコロニーを作って生活をしていれば、組織を維持するために自然と食料であるハチミツは作り出されます。 一方、プロポリスは巣を外敵から守るための巣材なのです。よって、外部環境によってはミツバチにとってそれほど重要なものでない場合もあるのです。

国産プロポリスが少ない理由

ニホンミツバチはプロポリスを作らない

国産プロポリスが少ない根本的な要因として、日本に生息しているニホンミツバチはプロポリスを作る習性がない、という点が挙げられます。 プロポリスを作る習性があるのはセイヨウミツバチです。セイヨウミツバチは、巣を作るとプロポリスを巣材として使うことで、巣を補強・修理をしたり、外敵の侵入を防いだり防御のために使っています。プロポリスを塗り固めて強固にしていくので、長期間同じ巣で生活をしています。 一方、ニホンミツバチは、短期間で巣を捨ててまた新しい巣を作る習性があるので、プロポリスで巣を強固にするようなことをしません。よって、日本ではプロポリスがあまり取れないのです。

ニホンミツバチは丈夫

プロポリスを作らない理由にもなりますが、ニホンミツバチは病気に強いという特徴があります。身体は小さいのですが、病気に対しての耐性を持っています。よって、少々過酷な環境であっても、巣にプロポリスのようなものがなくても、野生の環境で生きていけるのです。 一方、セイヨウミツバチは病気にかかりやすい性質があるので、プロポリスを作って、巣や自身を細菌やバクテリアから守る必要があるのです。ニホンミツバチは身体が丈夫であるので、プロポリスの必要がないのです。

環境が良好でプロポリスがいらない

プロポリスは防御壁の意味合いがあり、細菌やバクテリア、大きい昆虫などの侵入を防いだり、菌の繁殖を抑えるために温湿度を一定に保ったりしています。 世界有数のプロポリス生産国のブラジルを見てみると、その環境は極めて過酷です。さまざまな細菌やウイルスが至るところにいて、ハチの巣を襲うネズミなどもたくさんいます。そのような外敵から巣を守るためには、強力な防御壁であるプロポリスが必要なのです。 一方、日本にもミツバチにとっての外敵はいます。しかし、ブラジルと比べるとそれほど過酷ではありません。また、温暖な気候で過ごしやすい環境でもありますので、プロポリスの必要性が少なく、あまり作られないという傾向にあります。

養蜂家の高齢化などの影響で戸数が減少している

プロポリスを生産して製品化するためには、養蜂家の存在が欠かせません。しかし、日本では養蜂家の高齢化が進んでおり、その数はドンドン減少しています。昭和60年は飼育戸数が9,499戸ありましたが、平成17年ではほぼ半数の4,790戸まで減少しています。また、国産ハチミツが安価な輸入ハチミツによって価格が低迷して、飼育戸数が減っているのもあります。

国土が狭い

日本に生息するニホンミツバチの習性や環境などの影響もありますが、日本は国土面積がブラジルの26分の1程度と狭いというのもあります。仮に、ニホンミツバチにプロポリスを生産する習性があったとしても、プロポリスに必要な樹液や花粉を採集するのに限界があります。森林が多いので、全く作れないということはありませんが、大量に作るには自然環境に限りがあって難しいといえます。

森林が多いので、日本でも採取はされている

前項では、国産のプロポリスが向かない理由などを説明しました。だからといって、全く作られていないわけではなく、北海道から沖縄まで全国でプロポリスは作られています。しかし、プロポリスに適した環境ではなく、生産量が伸びず厳しい状況が続いています。そして、生産されたプロポリスは販売と研究用とに分かれるので、さらに市場に出回る量は少なくなります。そのため、国産プロポリスは他のものと比べると価格が高くなります。

沖縄のプロポリスは特異的

プロポリスといえば、アレクリンやユーカリ、ポプラといった植物の樹液を素に作られているのが一般的です。しかし、沖縄で取れるプロポリスはトウダイグサ科に属するオオバギという植物を起源にしていて、世界でも珍しいものです。その特徴は、プレニルフラボノイドという極めて強い抗酸化作用と抗菌作用を持った物質が含まれていることです。 風邪やインフルエンザの予防、虫歯菌や歯周病菌などの退治、外傷の治療などに使うとより効果的です。国産プロポリスに興味をお持ちの方は、沖縄プロポリスを利用してみてはいかがでしょうか。

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