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古代ギリシャから現代まで重宝され続けるプロポリス

日本でプロポリスが認知されるようになったのは1985年の国際養蜂会議が開催されたときですが、プロポリスはそれよりもずっと古くから人間に利用され続けてきました。使い方もミイラ作りや外傷薬、内服薬などさまざまで、効果もさまざまです。そして、未だにプロポリスの成分は研究が続けられ、近年では未来の薬としても注目されています。この記事ではプロポリスの歴史と現代の使われ方を紹介していきます。

プロポリスが使われだしたのは太古の昔!

古くから有効にプロポリスを使っていた

今では当たり前になったプロポリスを人間が利用しだしたのはいつかご存知でしょうか。それは紀元前、今から4000年も昔から使われていたことがわかっています。今のように科学が発展していない時代から、私たち人間はプロポリスの有用性を理解して使っていました。例えば紀元前の古代アッシリアではプロポリスを粉にして傷や腫れなどの外傷や皮膚の炎症に使ったり、育毛剤として使っていました。また、古代ローマでは兵士が戦場に携帯して、傷にプロポリスを使って癒やしていました。切り傷や火傷にプロポリスは今でも有効に使われていますが、遥か昔から外傷薬として使われていました。

他にも、イギリスのウェブスター辞典に紀元前1601年、「マミー」と呼ばれるものがミイラを作るときに使われていたと書かれています。正確にわかってはいませんが、これはプロポリスではないかと見ている専門家もいます。
また、古代エジプトで僧侶がミイラを作るときにプロポリスを使っていたのは有名です。プロポリスには抗菌殺菌作用で細菌やバクテリアの繁殖を防止する他に、温度や湿度を一定にする作用や抗酸化作用などがあるので、亡骸を腐敗させることなくミイラ化させることができました。また、クレオパトラは自身の老化防止を目的にプロポリスを愛用していました。
このように紀元前の時代から、今と同様に外傷や感染症に使ったり、ミイラ作りなどに利用したりして、プロポリスの作用を極めて有効に使っていました。

プロポリスを示す記録がいくつも見つかる

古代ギリシャでは歴史家のヘロドトスが著書の中でプロポリスを記載したり、哲学者アリストテレスが著書「動物誌」の中で蜂蜜家という職業を持つものがプロポリスの効果を見出して、皮膚疾患や外傷、感染症に使用していた旨が書かれたりしています。中国の古書には「露蜂房」という黒い脂を病に使ったと記されています。「プロポリス」という直接の記述はありませんが、これらの記述が指すものはプロポリスと考えられています。
他にも薬理学や薬草学の父といわれる古代ギリシャの医者、ディオスコリデスの著書に、プロポリスは皮膚の腫れや神経の痛みを抑え、ものをひきつける作用があるのでトゲなどを摘出するときに有効と書かれています。
さらに、ローマの詩人ベルギリウスやローマの政治家大プリニウスの著書、ギリシャの医学者ガレノスの論文にプロポリスのことが書かれていて、当時プロポリスがいかに人間にとって役に立つ民間薬であったかがうかがい知れます。

世界各地さまざまな方法でプロポリスは使われていた

プロポリスがギリシャやエジプト、ローマなど、中東やヨーロッパを中心に広がっていったことは有名です。しかし、実は他のさまざまな地域でもプロポリスは医薬品や防腐剤として使われています。

古代インドではエジプトと同じくミイラを保存するための防腐剤として使われていました。インドはギリシャやエジプトと陸続きなので驚きはそれほどありませんが、南米ペルーや太平洋の島々でもプロポリスが使われていました。
ペルーのインカ帝国時代には、熱性の感染症対策に抗菌殺菌作用が強く、抗炎症作用があるプロポリスが重宝されていました。また、太平洋の島々でも内服薬として利用されていました。

ちなみに、18世紀のイタリアではヴァイオリンの保存状態と共鳴機能を良くする目的でニスにプロポリスを混ぜて使われていました。特に有名なのがストラディバリウスにプロポリス配合のニスを塗っていたことです。楽器に使われた珍しい例ですが、プロポリスが湿度や温度を調節する機能があることから繊細な楽器に使うのは理にかなった方法であったかもしれません。

現代はさらに研究が進歩

一時プロポリスは忘れられる存在に

前項までに書いてきた通り、プロポリスは紀元前の太古から、世界各地でさまざまな使い方で人間の生活や文化を守るために役立ってきました。しかし、西洋医学の発展に伴って、プロポリスは一時使われなくなります。ペニシリンという抗生剤が開発されるとプロポリスよりも遥かに即効性があり効果も上回るので広く使われるようになり「奇跡の薬」としてもてはやされます。ところが、抗生剤が乱用されるようになると副作用を引き起こしたり耐性菌が発生したりするようになりました。そして、近年改めて「天然の抗生物質」といわれるプロポリスが見直されるようになりました。

再び注目されてから新たな発見もドンドン出てきている

1966年、フランス人の研究者がプロポリスに天然の抗生物質のような成分があることを発見しました。その後、1980年にはドイツの研究者がプロポリスの主成分はフラボノイドであり、プロポリスの持つ多くの作用のもとであることがわかってきました。それまでは日本ではあまりプロポリスについて知られていませんでしたが、1985年名古屋で開かれた国際養蜂会議でプロポリスの効果が発表されてから認知されるようになりました。そして日本でも加速度的に研究が進むようになりました。

プロポリスに抗菌殺菌作用や抗炎症作用、鎮痛作用、血行促進作用、免疫力増強作用などがあることは知られていました。その効果に加えて、1991年に日本人の松野哲也氏によってプロポリスに含まれる成分に抗がん作用があることがわかり、注目度がさらに増しました。また、同年別のグループがフラボノイドにも抗がん作用があることを紹介するなどプロポリスの研究はさらに盛んになり、今後もさらなる報告が期待されます。

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