プロポリス使用上のデメリットとその解決策
プロポリスは健康や美容など身体にさまざまな効果を発揮する物質です。青汁やローヤルゼリーなどの健康食品と同様に、「普段の生活に欠かせない」と毎日飲んでいる方もたくさんいらっしゃいます。ドイツなど国によっては、医薬品として扱われているくらい効果が高いプロポリスですが、使用上でいくつかのデメリットがあるのも事実です。この記事ではプロポリスにどのようなデメリットがあるのかを紹介し、さらにその解決策を提示していきます。プロポリスを飲むことに躊躇している方は参考にしてください。
アレルギーが出る場合がある
プロポリスは基本的に安全性が高い
プロポリスはミツバチが植物の樹液や花粉を集めてきて、自身の唾液を混ぜることで作り出される物質です。プロポリス自体は完全に天然の成分で、原液でも加工の際にアルコールなどの添加物が含まれることがありますが、基本的に安全性が高い健康食品です。特に、アルコールで抽出されたプロポリスはアルコールの殺菌効果が相まって安全性を高める効果があるくらいです。多くのプロポリスは原塊を溶解するなどの加工によって添加物が少し混入しますが、プロポリスの効果を下げるようなものではなく安全です。添加物が気になる方は完全無添加のプロポリスがあるので、それを選ぶことをおススメします。
アレルギー体質の方は注意が必要
プロポリスには添加物が入っていないからといって、どんな方でも安心して飲むことができるとは限りません。例えば、花粉に激しく反応する方やハチミツでアレルギー反応が出たような、アレルギー体質の方は注意が必要です。プロポリスはあくまで「食品」ですので、体質によってはアレルギー症状が出る場合があります。アレルギーが出ることはほとんどありませんが、アレルギー体質の自覚がある方は、プロポリスを初めて飲むときは少しずつ様子を見ながら飲むようにしてください。もし、プロポリスを飲んで口の中の不快感や下痢など体調に異常を感じたときは、飲むのを中断してすぐに病院で診察を受けるようにしてください。
独特の風味や味で飲みにくい
プロポリスの使用上のデメリットを挙げる方で一番多い理由が飲みにくさです。これはプロポリスの原料である樹脂に由来するもので、きつい刺激臭があります。他にも強い苦味や酸味といった独特の味がして、ストレスを感じながら毎日飲んでいる方も多いのではないでしょうか。また、抽出方法がアルコールによるものですと、アルコール成分によって飲んだときに刺激を強く感じる場合もあります。このような風味や味は工夫次第で緩和させることができますので、紹介していきます。
好みのジュースなどと一緒に飲む
プロポリスの独特の風味や刺激は牛乳やジュースと一緒に飲むと比較的容易に飲むことができます。特に、柑橘系のジュースですとさらに効果的です。オレンジやレモンなどの果汁が入ったものなら酸味があるので、プロポリスの刺激を消してくれますし、ニオイも緩和してくれるのでおススメです。プロポリスは継続して飲むことで効果が出る健康食品ですので、味が嫌ですぐに飲まなくなっては意味がありません。自分の好きな飲み物にプロポリスを入れて飲んでみてはいかがでしょうか。
サプリメントを買ってみる
プロポリスを無理なく続けるにはサプリメントを飲むのがおススメです。サプリメントならニオイや味を感じにくくする工夫が施されているので、プロポリスを続けやすくなります。ただし、サプリメントにも飲みやすいものからそうでないものまであります。もし、買ったものにニオイなどがあってもすぐに諦めず、いくつか試してみてください。飲みやすいプロポリスがすぐに見つけられるはずです。
また、プロポリス原液の場合は、カプセルに入れて飲むのも効果的です。カプセルは薬局で簡単に買うことができて、入れてしまえば後はサプリメントと同じ要領で簡単に飲むことができます。これならプロポリスの風味や味を感じずに飲めます。「少しのニオイも味も感じたくない、けどプロポリスの原液が飲みたい」そんな方におススメです。
ちなみに、プロポリスは品質が高くなれば後味がスッキリしていて、飲みやすくなる傾向があります。
ヤニがコップに付着する
ヤニはプロポリスの有効成分
プロポリスの原液を飲む場合、乳化剤などの添加物が入っているとヤニがコップに付着するのを軽減してくれます。しかし、多くの場合はコップにどうしてもプロポリスの成分であるヤニが付着してしまいます。一度付着するとコップを強く磨いただけでは簡単に落ちずに困ることがあります。このコップにつく頑固な汚れが気になって、プロポリスを気軽に飲めない方もいらっしゃいます。
また、このヤニはプロポリスに含まれる樹脂で有効成分でもあるので、ヤニがコップにつくということは、プロポリスの成分をすべて摂り切れていないともいえます。
プロポリスのヤニ対策
プロポリスのヤニがコップにつかないようにすることは、プロポリスの性質上難しいといえます。そこでいくつか対策を紹介します。
ぬるま湯で飲む
プロポリスのほとんどは油分で構成されているので、水の中でいくらかき混ぜても簡単には溶けません。それがコップに付着する原因です。そこでおススメなのがぬるま湯でプロポリスを溶かす方法です。水だと分離したままのプロポリスも、お湯を入れるとキレイに溶けて拡散されます。しかし、それでもヤニが全く付着しない保証はありませんので、もし気になる場合は紙コップで飲んだり、プロポリス専用のコップを用意したりして飲むと良いでしょう。
ヨーグルトなどに包む
プロポリスの油分がコップに触れることでヤニが付着するので、ヨーグルトやハチミツに包んで食べる方法があります。これならプロポリスの油がコップやお皿につくリスクを下げることができます。また、ヨーグルトやハチミツと一緒に摂取することでプロポリスだけでは摂取できない栄養が摂れるので、健康や美容効果をアップさせることができます。
カプセルを使う
「コップを汚したくない」「プロポリスの成分を余すことなくすべて摂取したい」そんな方におススメなのがカプセルに入れて飲む方法です。薬局で買ったカプセルに入れて飲めば、コップを汚すことなく、プロポリスの成分をすべて摂取することができます。カプセルに入れる手間がありますが、プロポリスの効果を一番享受しやすく、抵抗のない飲み方といえます。
即効性がない
プロポリスを飲んで「免疫力を高めたい」「風邪やインフルエンザを治したい」「アレルギー症状を改善したい」など、さまざま目的があるはずです。弱った身体を立て直したり、アレルギー症状を止めたりするのは、薬なら飲むことですぐに効果が現れます。
しかし、プロポリスにはそのような即効性がありません。
例えば、免疫に関しても、腸内環境に作用して少しずつ免疫細胞を活性化させて免疫力を高めていきます。アレルギーも同様に免疫力が左右しているので、免疫力が高まるまでは目立った効果がありません。飲んで1~2週間では効果が出ないので、すぐに効果を求める方には向きません。人によって違いがありますが、効果を実感するまでに1ヶ月は飲み続ける必要があります。他の多くの健康食品でもいえることですが、プロポリスは飲みだしてから効果が現われるまで止めずに続けるしかありません。
プロポリスで副作用の症状が出ることも
過剰摂取をすると身体を壊す原因に
「副作用」とは、本来医薬品の使用によって、主目的とは違う症状に対して使われる言葉です。よってプロポリスは健康食品であるので、副作用というものは起こりません。また、薬なら不快な症状を治すのと引き換えに、何かしら副作用が現れる可能性がありますが、プロポリスは天然由来の成分で作られているので、身体を害するような症状が発生することはほとんどありません。これは薬と違ってプロポリスがあくまで健康食品で、偏った栄養バランスをよくする目的があるからです。しかし、栄養が豊富でさまざまな効果を持つプロポリスを過剰に摂取すると身体に負担をかけて、下痢や腹痛など体調不良を引き起こす可能性があります。
適量を越えないことが大切
プロポリスは適量飲む分には健康と美容に大きな効果を発揮しますが、過剰に摂取することで反対に身体を傷つけることになります。プロポリスのパッケージを見れば1日の摂取量の目安が書かれているので、それを参考にして飲むようにしてください。また、もし少量でも身体に違和感を抱いたときは使用を中止して病院へ行くようにしてください。