プロポリスは皮膚にさまざまな効果をもたらす

毎日の生活にプロポリスが欠かせないと考えている方が増えてきています。強力な抗菌殺菌作用や抗炎症作用、鎮痛作用などさまざまな作用があるので、薬が手元にないときの代役として注目を集めています。サプリメントとして毎日飲んでいる方もいらっしゃいますが、皮膚の薬代わりに塗る方もたくさんいらっしゃいます。プロポリスを皮膚に塗るのは昔から使われている方法で、切り傷や火傷などの外傷から、慢性化しやすいアトピー性皮膚炎や水虫などの炎症まで広く効果を発揮します。この記事ではプロポリスが皮膚に与える効果を説明していきます。

プロポリスは昔から皮膚の薬として使われていた

アリストテレスも使っていた！？

プロポリスが薬として使われた歴史は古く、3000年以上も前に遡ります。古代アッシリアでは皮膚の炎症に使っていたという記録が残っていて、古代ローマでは兵士が戦地にプロポリスを持参して傷口を癒すのに使っていました。また、古代ギリシャの哲学者、アリストテレスの著書「動物誌」には皮膚疾患や切り傷、感染症などに有効である旨が書かれています。ミツバチが作り出すプロポリスには皮膚の疾患や痛みを抑える効果があることが昔から知られていた証拠ですし、近年はその効果が、実験などを通して裏付けられています。

ミイラ作りにも使えるほどの抗菌殺菌作用

昔は炎症を抑えて、痛みやかゆみを鎮めるために、傷口にプロポリスのエキスを塗っていました。そして、それだけでなく、プロポリスはミイラを作るためにも使われていました。遺体はそのままにしておくと雑菌が繁殖して腐敗していきます。しかし、プロポリスを塗ることで雑菌の繁殖や腐敗を抑えることができます。これはプロポリスの強力な抗菌殺菌作用や抗酸化作用によるものです。実際、ミツバチも巣の中で大きな外敵が命を落とすと、プロポリスを塗ることで腐敗して雑菌が繁殖することを防いでいます。

ミツバチの巣は出入口などにプロポリスを使うことで中は強力な抗菌殺菌作用によって守られていますが、これを人間は傷口や火傷の患部に使うことで雑菌の繁殖を抑えて悪化するのを防ぎ、治癒のスピードを速めてきました。衛生環境がそれほど良くなかった太古の昔は、プロポリスの作用は民間薬として極めて有効でした。

さまざまな皮膚炎に効果的なプロポリス

傷や炎症、吹き出物などの肌トラブルをトータルサポート

切り傷や火傷などの外傷の悪化を防ぐ

切り傷を放っておいたために化膿させたり、虫刺されの患部がかゆくて触って悪化させたりした経験は誰にでもあります。これらは雑菌が傷口から侵入して起こります。子どもに多く見られますが、大人でも油断はできません。傷口に触れてしまう原因として、痛みやかゆみなどの不快感によるものです。プロポリスを塗れば抗菌殺菌作用によって傷口の細菌を死滅させて、かつ外部から近寄らせなくしてくれます。また、痛みやかゆみなどの不快感を鎮痛作用によって抑えてくれるので、傷口が気にならなくなります。特に、皮膚感染症になった場合は患部の悪化だけにとどまらず、傷口に触ることで手を介して体中に広がっていきます。プロポリスを利用することで外傷の治癒だけでなく、不快感を抑えて完治を早めることができます。

ニキビも改善・予防できる

ニキビや吹き出物も虫刺されと同じく、できてしまうと触ってしまいがちで、つぶしてはでき、できてはつぶしてを繰り返してしまいます。しかし、プロポリスをニキビの患部に直接塗ることで、原因菌であるアクネ菌を死滅させて改善させます。また、患部に膜を作って乾燥させて、自然と取れやすくします。ニキビはできると跡が残ることも心配になりますが、プロポリスを利用すれば原因菌の繁殖を抑えて、自然と早く治るようにもしてくれます。もちろん、痛みを抑える効果もあるので、不快感なく跡を残す心配もなく治すことができます。

さらに、プロポリスにはビタミンB群やアミノ酸が豊富に含まれているので、新陳代謝を促進してターンオーバーが正常化します。すると、肌のうるおいを保てるので、乾燥やシワ対策になりますし、ニキビ予防にもなります。

アトピー性皮膚炎にプロポリスが有効

アトピー性皮膚炎のかゆみを鎮めて重篤化を抑える

アトピー性皮膚炎の最大の問題はかゆみがひどいことです。皮膚が乾燥して強いかゆみが伴うので、ついつい掻きむしってしまいます。掻いてしまうことで傷口を作ってしまい、その傷口から雑菌が侵入して炎症をさらに広げてしまう場合があります。プロポリスはかゆみを抑えることで悪化するのを防いでくれます。また、アレルゲンが身体に侵入することでアレルギー症状が出ますが、皮膚にプロポリスを塗って強化することでアレルゲンの侵入を防ぐこともできます。

ちなみに、アトピー性皮膚炎に使用する薬はステロイドです。強い薬で炎症を抑える効果は高いですが、その分副作用も強力で悩んでいる方も多くいらっしゃいます。しかし、プロポリスなら天然の成分ですので、強力な副作用に悩まされることがありません。もちろん、プロポリスだけでアトピー性皮膚炎を治すことは難しいですが、ステロイドの割合を減らしていくことはできます。ステロイドで苦しんでいる方は少しずつプロポリスを取り入れてみてはいかがでしょうか。

プロポリスの成分は天然成分で健康食品としても使われているので、副作用の報告はありません。ただし、アレルギー体質の方が使うとまれにアレルギー反応が出るケースがあります。その場合は病院で受診されることをおススメします。

免疫機能を正常に戻すことも効果的

アトピー性皮膚炎の原因の1つは体内の免疫機能がアレルゲンに対して過敏に反応してしまうことです。免疫力は高すぎても低すぎても良くありませんが、プロポリスを利用することで免疫力を正常にすることができます。免疫力の要は腸にありますが、プロポリスを飲むと腸内の悪玉菌を減らして、善玉菌を増やす作用があります。腸内の善玉菌が増えて腸内環境が改善されると免疫力が改善されて、正常に機能するようになります。免疫力が正常化するとアレルゲンに対して過剰に反応しなくなるので、アレルギー症状が緩和されます。

アトピー性皮膚炎の対策はステロイドで炎症を抑えるだけでなく、皮膚や粘膜、免疫力などを総合的に強化することが必要になります。プロポリスは皮膚に直接作用するだけでなく、新陳代謝や免疫力を高めて身体の内側から改善することができます。体質改善は時間がかかることですのですぐには効果が期待できませんが、プロポリスを利用することでアトピー性皮膚炎の症状を緩和することができます。

頑固な水虫も撃退

水虫で病院へ行きたくない方におススメ

水虫で悩んでいても打ち明けられないで悩んでいる方にもプロポリスは有効です。水虫は白癬菌というカビで、ブーツを履く方や汗をよくかく方などに多く見られます。水虫菌は付着してから24時間以内に洗い流せば感染はしませんが、十分に足のケアをできない方の場合は発生させるリスクが高まります。水虫菌は頑固な菌で、1度なると除菌が難しく再発させやすい感染症です。プロポリスは天然の抗生物質といわれるほど抗菌殺菌作用が強力なので、頑固な水虫菌を除菌することができます。水虫で病院へ行ったり薬を買ったりするのが恥ずかしいと感じる方はプロポリスを利用してみてください。

水虫の炎症とかゆみを抑えて、退治する

水虫は感染症ですので時間とともに自然と治ることはなく、しっかりと治療をして水虫の原因菌を退治しなければなりません。もしそのままにしておくと原因菌は増殖して患部をジュクジュクにして悪化させます。プロポリスには強力な抗菌殺菌作用があるので水虫を殺菌してそれ以上悪化しないようにしてくれます。また、抗炎症作用があるのでジュクジュクした患部を治したり、かゆみを抑えたりする作用もあります。プロポリスはただ単に抗菌殺菌するだけでなく炎症を抑える作用もあるので、効率的に水虫の治療ができます。

注意点として、プロポリスを使っていると炎症が治まってきますが、そこですぐに治療を終えないことです。プロポリスを塗っている間は水虫は増殖をできずにいて、水虫がいる角質が剥がれ落ちると治療が完了します。しかし、途中で治療を止めると、増殖を止めていた水虫がすぐに復活するので、元の状態に戻ってしまいます。ターンオーバーして皮膚が新しく変わるまでに1ヶ月程度かかるので、その間は炎症が治まってもプロポリスを塗り続けるようにしてください。

液体のプロポリスは症状に合わせて使い方を変えられる

プロポリスは消毒から抗炎症、鎮痛などさまざまな作用を持っているので、皮膚の症状全般に使うことができます。たとえば、切り傷の消毒程度ならスプレーを使って吹きかければ大丈夫ですし、感染症なら綿棒を使って安全に塗ることができます。また、虫刺されなどはシップにプロポリスをつけて貼り付ければ長時間効果を持たせることができます。さらに、ワセリンにプロポリスを数滴たらして軟膏として使えば、水虫やニキビなどに有効です。外傷の種類や程度に合わせて使い方を変えられるので、原液のプロポリスを手元に置いておくのがおススメです。

免疫力を高めたり、健康を維持したりするためにプロポリスのサプリメントがあります。カプセルや錠剤などの形にしてプロポリス特有のニオイを緩和して飲みやすくされています。飲むことで細胞を活性化して皮膚を健康に保つことができます。しかし、原液のプロポリスならぬるま湯入れて飲むことで、プロポリスの成分をしっかりと摂取できます。もし、プロポリスの味やニオイが気になるようなら、柑橘系のジュースやヨーグルトに混ぜて飲めば問題なく飲むことができます。プロポリスの良さを十二分に生かすなら液体のプロポリスをおススメします。