プロポリスの適量と上手な続け方
プロポリスの効果を早く得たいと際限なく使っている方もいらっしゃいます。しかし、プロポリスには1日の適量があり、これを超えると体調不良を引き起こす場合があります。反対に、飲みにくいので十分に飲めず悩んでいる方もいらっしゃいます。この記事では「適量」とそれをしっかりと飲む方法を紹介していきます。
1日に摂取するプロポリスの適量はどれくらい
プロポリスは健康食品
プロポリスは抗菌殺菌作用や抗炎症作用、免疫力増強作用があって身体の調子を整えて強くする作用がありますが、薬ではなく健康食品です。食品ですので1日の量は決められていません。大量に摂取したからといって、病気になったり湿疹がでたりするなどの問題は基本的にありませんので摂取量の上限は決められていません。また、天然の成分で作られているので、医薬品と違って副作用についてもほとんど報告されていません。しかし、だからといって過剰に摂取すると人によっては身体を壊すことがありますのでおススメできません。
タイプやメーカーなどによって適量が異なる
プロポリスには液体や顆粒、カプセルなどさまざまなタイプがあり、メーカーもいくつもありますのでそれぞれ適量が異なります。その理由の1つは成分含有量がそれぞれ異なるからです。例えば、原産国や濃度に違いがあれば、それだけでプロポリスの含有量にバラツキが生じます。天然成分であるのでプロポリスの成分はコレとすべてを統一することはできません。
そのため、基本的には製品に記載されている目安量や推奨量を守って使いましょう。
ただし、過剰摂取を避けるために目安がありますので、紹介します。
【プロポリスの上限目安量】
・原液などの液体プロポリス
幼児...2~3滴(0.1ml)程度
子ども...10~15滴(0.5~0.7ml)程度
大人...20~30滴(1~1.5ml)程度
・顆粒やカプセルなど
幼児...30mg
子ども...150mg
大人...300mg
プロポリスは天然成分ですので子どもでも用法用量を守っていれば、安心して飲める健康食品です。しかし、大人の量を与えると過剰摂取になります。子どもは大人の量よりも減らして、与えることが必要です。ただし、子どもの場合はアレルギーを起こす場合がありますので、はじめて与えるときは少量から様子を見ながら量を増やしていってください。また、幼児でも1歳未満の場合はボツリヌス症に感染する恐れがありますので、控えるようにしてください。
過剰摂取で体調を崩すことがある
飲み過ぎは身体に負担をかける
プロポリスには基本的に副作用がありません。しかし、過剰摂取することで体調を崩す可能性があります。それは、プロポリスに限らずすべての健康食品にいえることですが、健康食品はそれで栄養を摂るのではなく、普段の食事に加えることで栄養バランスを整えるのが目的です。それも簡単に栄養補給ができるように、カプセルや錠剤にギュッと詰まっています。もし、結果を早く出したいからと簡単に健康食品を摂取しすぎると、栄養に偏りが生じて肝臓や腎臓などの内臓にしわ寄せがいきます。内臓の調子が悪くなって機能低下し、いたるところに影響を与えて身体の調子を崩す原因になります。下痢や倦怠感が現われた場合は使用を中止するようにしてください。
他の健康食品と飲む場合は注意が必要
プロポリスは天然成分ですので、他の健康食品や薬と一緒に摂取しても問題ありません。また、パッケージに書かれた適量を守って飲んでいる分には問題がありません。しかし、ビタミンAやEなど身体に蓄積しやすい成分は、摂取しすぎると過剰症を引き起こす可能性があります。複数の健康食品を一緒に飲む場合はプロポリスを適量より少し減らすなど、それぞれの栄養成分を把握して栄養の偏りや摂り過ぎが起こらないように注意して飲むようにしてください。
プロポリスの上手な飲み方
プロポリスは薬ではありませんので即効性はなく、ジワジワと体質を変えていくので効果が現われるまで時間がかかります。効果が現われる時間には個人差がありますが、多くの方は少なくとも1ヶ月程度はかかっています。過剰に摂取していた方は量を減らすだけで済みますが、適量を飲めていない方は飲めるように工夫をしなければなりません。飲んだり飲まなかったりしていては効果が出ないからです。しかし、プロポリスは飲みにくいので毎日適量を飲み続けられず、効果が現われるまでに挫折してしまう方もたくさんいらっしゃいます。それでは意味がありませんので、プロポリスをストレスなく飲み続けられるようにいくつか方法を紹介します。
ジュースと一緒に飲む
プロポリスが飲みにくい原因は特有のニオイと味です。ニオイは樹木由来の刺激臭で、味は苦味や酸味があります。また、アルコールを使った抽出方法のものならアルコールのピリッとした刺激があります。これらプロポリス特有のクセを緩和するのに有効なのが、普段の見慣れているジュースです。果物や野菜ジュースならプロポリスの苦手なニオイや味を抑えてくれるので、スムーズに飲めるようになります。特にオレンジやレモンなどの柑橘系のジュースがおススメで、爽やかな匂いと程よい刺激がプロポリスのクセを消してくれます。
ゼリーなどと一緒に食べる
プロポリスだけで飲もうとすると、プロポリスのニオイや味が口の中に広がって抵抗を感じます。しかし、他のものと一緒にならプロポリスのクセを気にせず口にすることができます。一緒に食べるのがおススメなのがゼリーやヨーグルト、ハチミツです。ゼリーを少し砕いて、その中にプロポリスを入れたり、ヨーグルトやハチミツなど少し粘度がある食べ物に混ぜたりすることでプロポリスのクセを感じることなく食べることができます。
ハードカプセルに入れる
カプセルにプロポリスを入れる方法なら完全にプロポリスを閉じ込めることができるので、ニオイや味が苦手な方も安心して飲むことができます。カプセルに入れる手間がありますが、プロポリスのクセがどうしても克服できない方はこれで飲むことをおススメします。
プロポリスで大切なこと
適量を守る
プロポリスは健康食品ですので飲む時間や量に決まりはありません。しかし、製品それぞれのパッケージに書かれた用法用量をしっかりと守って飲むことが効果を最大限出すために大切です。身体に負担をかけないためにも、パッケージに記載された量を越えないようにしてください。
継続して飲み続ける
プロポリスは飲みにくいので苦手意識が強い方は飲んだり飲まなかったりしがちです。しかし、少量でも飲み続けなければ期待しているような効果は現われにくいです。プロポリスのニオイや味が苦手な方は前項で紹介したような工夫をして、少しでも飲むようにしてください。
体調を考慮する
記事の中でプロポリスの適量を紹介しましたが、体調が優れないときは必ずしも適量を守る必要はありません。「今日は飲めない」そう思ったときは無理に飲むのではなく、量を加減すると良いでしょう。
プロポリスの利用と合わせてすべきこと
健康や美容目的でプロポリスを飲んでいる方が大半だと思いますが、プロポリスを飲んでさえいれば目的を達成できるわけではありません。普段の生活習慣が何よりも大切です。食事のバランスを整えたり、規則正しい生活をしたりして身体の土台をしっかりと作った上でプロポリスを飲むと、風邪をひきにくくなったり、病気になっても治りが早くなったりします。効果を実感するためにも無理のない範囲で生活習慣を見直してみるのはいかがでしょうか。