プロポリスの使用を控えた方がいい方や症状
通常、健康食品を利用すれば健康や美容に良い影響を与えます。また、その目的で使用しています。通常、プロポリスは身体に良い物質です。しかし、すべての方に良いものとは限りません。使用を控える方が良い方や、ある症状が出た場合は使用を控えて、医師の判断を仰いだ方が良い場合があります。この記事ではどのような方がプロポリスの使用を控えた方が良いのか、また、どのような場合に医師に相談した方が良いのかを詳しく解説していきます。安全に利用するために、是非ご覧ください。
プロポリスがすべての人に良いとは限らない
薬にはさまざまな副作用があり、主作用とは別に身体に悪影響を与える場合があります。
しかし、プロポリスは天然の物質ですので、薬と違って副作用といわれる症状は基本的にありません。ただし、体質や状況によっては使用を控えた方が良い場合があるのです。
プロポリスはミツバチが作り出す物質ですので、アレルギーの方は使用に慎重でなければなりません。また、1歳未満の乳児に対しても使用は控えた方がいいです。他にも、妊娠中や授乳中の女性も控えた方が良いといわれています。
アレルギー体質の方
アレルギー体質の方は注意が必要
食物アレルギーがある方や花粉症の方、アトピー性皮膚炎の方などアレルギー体質の方はプロポリスの使用を控えた方が良いとされています。その理由は、ミツバチがプロポリスを作り出す原料に花粉などのアレルゲンが含まれているためです。食物アレルギーに関しては、自身が何にアレルギーを持っているか把握していない場合があり、プロポリスでアレルギー症状を引き起こすこともあります。プロポリスは抗アレルギー作用があるといわれていますので、アレルギー体質の方も「プロポリスなら大丈夫」と利用する方がいらっしゃいます。しかし、決して誰にでも安全というわけではないので、アレルギーに心当たりのある方は注意してください。
ハチアレルギーの方はより慎重に摂取を
ハチアレルギーがある方はさらに注意が必要です。何度かハチに刺されて、アナフィラキシー症状が出たことがある方は、プロポリスを利用することでアレルギー症状が出る恐れがあります。ハチアレルギーの方はプロポリスを利用することで湿疹や吐き気、下痢などのアレルギー症状を引き起こす場合がありますので、利用するには注意が必要です。もし、身体に不調が出た場合はすぐに使用を中止するようにしましょう。
1歳未満の乳児
プロポリスはミツバチが作り出す物質ですので、1歳未満の乳児に与えると乳児ボツリヌス症にかかる可能性があります。ハチミツは1歳未満の乳児に与えてはいけないということは広く知られています。ですがプロポリスはあまり知られていませんので、注意が必要です。1歳未満の乳児は免疫力が低いので、プロポリスで細菌やウイルスから守ろうと考える方もいらっしゃるかと思います。しかし、1歳未満の乳児は消化器官が未熟なので、体内に入ったボツリヌス菌を無力化できず、ボツリヌス症を発症してしまいます。ちなみに、ボツリヌス菌は熱に強いので、加熱処理したからといって死滅しません。調理したとしても、決してプロポリスを1歳未満の乳児には与えてはいけません。
妊娠中や授乳中の方
妊娠中や授乳中もプロポリスの利用は控える方が無難です。実は、臨床データが揃っていないので、妊娠中や授乳中にプロポリスを控えた方が良い確かな理由はありません。しかし、妊娠中や授乳中はホルモンバランスが崩れていて、体が外部からの刺激に敏感な状態です。刺激が強いプロポリスの摂取は避けた方が良いです。また、胎児や乳児に摂取したプロポリスがどのような影響を与えるのかはっきりしていないので、あえてこの時期にプロポリスを摂取しない方が良いといえます。どうしても摂取したい方は、医師の方に相談の上利用するようにしてください。
身体に不調が出た場合
サプリメントを利用することで、一部の栄養素を過剰に摂取してしまう恐れがあります。通常の食事なら問題がなくても、プロポリスを摂取することによって栄養の過剰摂取になって、身体に不調をきたす場合があります。栄養の過剰摂取は肝臓や腎臓に負担がかかります。このような場合はすぐに利用を止めて、病院で診断を受けることをおススメします。プロポリスを摂取して、汎用性血管内凝固症候群(DIC)という、血管の中で血液が固まって血栓ができる病気が報告されています。少しでも異常を感じたときはすぐに対応することをおススメします。
もし使う場合はこれだけは気をつけること
過剰摂取は控える
プロポリスを利用するにあたっては、パッケージに書かれている摂取の目安をしっかりと守るようにしてください。プロポリスは健康食品ですので、薬のように厳しい決まりはありません。しかし、過剰に栄養を摂取してしまうと、身体に良いはずのプロポリスで身体を壊す恐れがあります。安全に利用するためにも、摂取は目安の範囲内に抑えてください。
まずは少量から摂取する
アレルギー体質でない方でも、プロポリスを初めて使うときは少量から試してみることをおススメします。アレルギーであることを自覚していない場合があり、多量に摂取することでアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。ハチや花粉など複数のアレルゲンが含まれているので、初めは少量にして、少しずつ量を増やしていくようにしてください。
体調の良い日に使い始める
アレルギー症状は免疫力が低下しているときに発症しやすいので、初めてプロポリスを利用するときは身体の調子が良いときにするのがベストです。万が一、アレルギー症状が出たとしても、調子の良いときなら軽く収まる可能性が高いです。
好転反応と決めつけない
プロポリスには好転反応があります。プロポリスを利用することによって一時的に体調が悪くなったり、熱や湿疹が出たりする症状のことです。老廃物や毒素が身体から出ていく際に見られる症状です。しかし、プロポリスを利用したことによる体調不良が、好転反応なのかアレルギーなどの危険な症状なのか、判別するのは難しいです。このような症状が長く続いたり、症状が強く生活に支障をきたす場合には、自分でこれは好転反応と決めつけることはせず、すぐにプロポリスの利用を中止して、医師の診察を受けるようにしてください。