プロポリスの抗菌殺菌作用は身体をやさしく守るのに最適

近年、プロポリスに抗菌・抗ウイルス・殺菌作用があるということで注目を集めています。また、テレビなどのメディアで免疫力を高める効果があるといわれて、子どもから大人までプロポリスをサプリメントで飲んでいる方が増えています。プロポリスは天然の抗生物質といわれるほど強力な抗菌殺菌作用がありますが、副作用がありません。西洋医学の薬を使って副作用が起こってつらい思いをした経験がある方には特におススメです。この記事ではプロポリスがどれほど強力な抗菌殺菌作用があり、健康維持に有効かを詳しく説明していきます。

プロポリスは「守り」のための成分

プロポリスで守られた巣内は無菌状態

プロポリスはミツバチが植物の樹液や樹脂、花粉などと自身の唾液を混ぜ合わせて作った巣の材料です。入り口や隙間に使うことで外敵や水気、外気などが巣に入ってこないように補強材として使われています。そして、プロポリスには抗菌殺菌効果があることから、働き蜂が外から巣へ入る際に入り口に使ったプロポリスに触れることで、外で付着した細菌やウイルスが死滅します。この効果によってミツバチの巣内は無菌状態が保たれています。また、湿度や温度が保たれることから、巣の中はミツバチにとって最適な環境が維持できます。
プロポリスの語源はラテン語で「プロ=防御」、ギリシャ語で「ポリス=都市・巣」という意味の言葉を合わせたもので、まさに由来の通り巣を守る能力を持っています。

プロポリスは紀元前から使われている

プロポリスの効果は太古の昔から知られていて、ギリシャでは切り傷の治療や感染症、皮膚の炎症を抑える薬として使われていました。プロポリスを塗ることで切り口からばい菌が侵入するのを防いで悪化するのを止められます。抗菌と炎症を止める効果があるので治癒のスピードが速くなります。戦場で傷ついた戦士を治療するのに使われていました。
また、古代エジプトではミイラを作る際に微生物や細菌が付着・増殖しないように、防腐剤という役割で使っていました。プロポリスを塗ることでミイラが腐ってしまうのを防いでいました。実際ミツバチは、巣から出せないほど大きな外敵が死骸となると、プロポリスで覆って腐敗するのを防いでいます。そうして巣内が汚染されないようにしています。この強力な抗菌殺菌作用を上手に使ったのがミイラなのです。

プロポリスの抗菌殺菌効果は医学で注目

一般的に抗生物質で退治する菌にもプロポリスは有効

抗生物質は特定の菌に対して強力に作用しますが、プロポリスはあらゆる菌に対して効果を発揮するのが特徴です。例えば、食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌や大腸菌に強力に反応します。特に抗生物質に耐性を持ったメチシリン耐性黄色ブドウ球菌にも作用するほど強力な抗菌殺菌効果を持っています。また、黄色ブドウ球菌は本来はありふれた菌で、抵抗力が落ちていなければ重症化することはありません。プロポリスは抗菌殺菌作用の他に免疫力を高める効果もあることから、黄色ブドウ球菌の予防にも効果的です。

胃潰瘍や胃がんの原因になるピロリ菌にもプロポリスの抗菌殺菌効果が有効です。胃は強力な胃酸を分泌して食べ物を分解して侵入してきた多くの菌を殺菌しています。ピロリ菌はそれほど強力な酸でも死滅しないほどの菌ですが、プロポリスを使うことで駆除することができます。ピロリ菌は多くの場合、抗生物質を使って除菌しますが、強力な薬のためにきつい副作用が出ることが多々あります。プロポリスは天然の成分でできているので安心して使うことができます。また、抗生物質は強力であるがゆえに長期間使い続けることで菌に耐性を作らせてしまうリスクがあります。しかし、プロポリスは薬ほど強力な効力がなく、緩やかに作用するので耐性菌を作ってしまう心配がありません。

口内のケアにもおススメできる

プロポリスの抗菌殺菌作用は何も恐ろしい菌に対してのみ使うだけでなく、普段の生活の中で使うことができます。プロポリスは強力な抗菌殺菌効果でさまざまな菌を死滅させますが、これを口や鼻、のどのケアに使うことで風邪やインフルエンザ、歯周病などの予防になります。風邪やインフルエンザにかかるのを予防するには菌やウイルスの侵入を防がなければなりません。侵入経路である鼻やのどにプロポリスのスプレーやうがいをすることで、抗菌殺菌作用が働いて病気にかかるリスクを下げることができます。のどのケアには効果が持続するのど飴がさらに効果的でおススメです。
また、歯周病や口内炎もウイルスや菌によって炎症を起こすことで起こりますので、プロポリスによるケアは効果を発揮します。プロポリスの原液を薄めたものを口に含んですすぐことで、口内の細菌が死滅して環境が良くなり炎症を抑えることができます。歯のケアにはプロポリスを含んだ歯磨き粉がありますので、これで歯磨きをすると虫歯予防になります。

ブラジルのプロポリスは効果が良い

過酷な環境がプロポリスの質を高める

ミツバチが巣作りを行う際に生み出されるのがプロポリスですので、日本でもプロポリスを採取することができます。しかし、プロポリスはミツバチが自身の巣を守るための材料ですので、巣を作る自然環境が過酷であればあるほどプロポリスの質もそれに耐えうるだけのものが必要になってきます。では、ミツバチにとって日本の自然環境はどうかというと、相対的に見て決して過酷とまではいえません。一方、高品質なプロポリスで有名なブラジルはというと、高温多湿で有害な菌が多々生息していてかなり過酷な自然環境といえます。この環境で巣を守り続けるためにミツバチはより質の良いプロポリスを作る必要があります。ブラジルのプロポリスが高品質なのはこのためです。当然、抗菌殺菌作用も強くなるので、プロポリスを購入する際は産地を確認することも必要です。

アグレッシブなミツバチなのでプロポリスを作りやすい

日本に生息しているセイヨウミツバチと比べて、ブラジルに生息しているアフリカミツバチは行動範囲が広いので、それだけプロポリスに必要な質が良い材料を集めてプロポリスを作ることができます。プロポリスに必要な樹液や花粉にも限りがありますので、行動範囲が広いアフリカミツバチの方が材料の質が良く、量も多く集めることができます。また、その自然環境の多くは人の手が加わっていないので農薬などが混じることがなく、安心できる品質を保つことができます。

殺菌だけでないプロポリスの効果

殺菌後の抗炎症作用が病気の後遺症に効果的

プロポリスの特徴である抗菌殺菌作用は強力なので、普段からサプリメントやスプレーなどで利用することで病原体が身体に付着せず、さまざまな病気を予防することができます。この作用だけでも利用する価値が十分にありますが、それ以外にも抗炎症作用があります。例えば、風邪などの病気によって荒らされたのどの粘膜を除菌しても、まだウイルスが再度侵入しやすい環境のままです。プロポリスはのどの腫れを抑え粘膜を修復することで、炎症が早く治るようにしてくれます。炎症が治まることで、イガイガや痛みなどの不快感がなくなります。ちなみに、プロポリスの鎮痛効果は医療用の麻酔薬よりも強く誰でも使えるので、痛みを取りたいときに使ってみてください。ただし、持続時間が短いので直前に使うようにしてください。

免疫力を高めることで体質改善

プロポリスの抗菌殺菌作用で病原体を払いのけることができます。しかし、もっと効果的なのは自身の免疫力を高めることです。プロポリスには免疫力をアップさせる効果があるので、抗菌殺菌作用と合わせることで強力に病気の予防ができます。
もちろん、プロポリスだけで免疫力を高めることはできません。運動をしたり生活リズムを整えたり、バランスの良い食事を摂ったりして、プロポリスを飲む以外に生活習慣の改善が必要です。
しかし、プロポリスには腸内環境を整える作用や自律神経を整えて自然と質の高い睡眠が取れるようにする作用があります。これらの効果によって身体の機能が整い、疲れやストレスが緩和されて免疫力が高まります。
免疫機能の向上はアレルギーを抑える効果もありますので、花粉症やぜんそくなどでお困りの方はプロポリスによって免疫を高めることをおススメします。

ガンの予防も期待されている

ガン細胞は遺伝子コピーのエラーによって作られますが、本来は免疫細胞が攻撃することで撃退されます。しかし、免疫力が低下することでNK細胞というガン細胞を攻撃する免疫細胞の活性が低下します。すると、見逃されて生き残るガン細胞が増殖して悪化していきます。プロポリスは免疫力を高めるだけでなく、アルテピリンCというガン細胞の増殖を抑える効果がある成分を含んでいるのでガンを食い止める効果も期待できます。ガンは生活習慣によってリスクを下げることができますが、プロポリスを飲む習慣もリスクを低減することができます。健康を維持するためにプロポリスの習慣を始めてみるのはいかがでしょうか。