ブルーベリーとプロポリスを同時に摂取すると相乗効果が大きい

眼精疲労にブルーベリーを利用されている方がたくさんいらっしゃいます。目の疲れからくるかすみやぼやけなど、目の不具合に有効な果実として有名です。しかし、ブルーベリーはもっとさまざまな身体の不具合を改善する作用を持っているのです。例えば、近年増え続けているアレルギー症状の緩和にもブルーベリーは効果的です。
そして、これらの効果を高めるのに有効なのが、プロポリスです。ブルーベリーとプロポリスを一緒に摂取することで、目の不具合や免疫力強化、肌環境の改善など、それぞれ単体で摂取するよりも強く健康や美容に効果を発揮させることができます。

ブルーベリーの効果

ブルーベリーを摂取して得られる代表的な効果は、眼精疲労の改善です。この効果ばかりが有名になって、他の作用を知っている方はあまりいらっしゃいません。事実、ブルーベリーは目への効果は極めて高いですが、他にもアレルギー症状を緩和させたり、免疫力を強化して病気にかかりにくくしたりするなど、さまざまな作用を持っています。この項では、ブルーベリーが与える目への影響と、あまり知られていない健康や美容への効果について解説していきます。

目の不調にブルーベリーが最適

ブルーベリーには、目の働きをサポートする作用があるポリフェノールのアントシアニンやビタミンAなどの成分が豊富に含まれています。これらの成分が、目が紫外線から受けるダメージを和らげ、粘膜を保護することで眼精疲労を緩和しています。パソコンやスマートフォンなどに触れない日がない現代社会では、眼精疲労に陥っている方はどんどん増えてきています。また、加齢とともに目でものを見ることへの疲労感が高まり、回復力も落ちていきます。アントシアニンやビタミンAが目にどのような効果があるのか説明していきます。

アントシアニンが「見えにくい」を改善する

眼精疲労によってものが見えにくくなるのは、ロドプシンという物質が不足するからです。ロドプシンとは、目で見た光の情報を脳へ伝えるたんぱく質です。普段ロドプシンは、目で得た情報を受け取ると、分解されて電気信号として脳へ伝えられます。その後、ロドプシンは再合成され、新たな光の情報を得て脳へ伝えられる状態に戻ります。しかし、目を酷使するとロドプシンの再合成が遅れてきて、脳へ情報がスムーズに送れなくなります。これが眼精疲労による「見えにくい」状態です。
ブルーベリーに含まれているアントシアニンはロドプシンの再合成を助けることで、目のカスレやぼやけを予防することができるのです。

ビタミンAはロドプシンの大切な成分

ものを正確に見るにはロドプシンがなくてはなりません。アントシアニンを摂取することでロドプシンの再合成をスムーズにすることができますが、それだけでは不十分です。ロドプシンというたんぱく質の主成分はビタミンAですので、ビタミンAもアントシアニンと合わせて摂取しなければなりません。また、ビタミンAは粘膜や皮膚の状態を健康に保つ作用があり、不足すると目が乾燥しやすくなります。ドライアイの原因の1つはビタミンAの不足です。
ブルーベリーには目の健康を維持するのに必要な2種類の成分が豊富に含まれているので、目の不調で悩んでいる方はブルーベリーの摂取が効果的です。

さまざまな目の不調に有効

眼精疲労による目のかすみやぼやけ、またはドライアイはブルーベリーを摂取すると改善すると説明しました。他にも鳥目といわれる夜盲症や目が乾燥しやすくなる眼球乾燥症などもビタミンAが不足すると発症しやすくなりますので、ブルーベリーが有効です。眼球乾燥症は最悪の場合、失明する可能性がありますので、目が少し乾燥してショボショボすると思ったら注意が必要です。
紫外線によるダメージが溜まると白内障になることがありますが、アントシアニンによって予防することができます。目の不調が続くような場合は眼科に行って目を見てもらう必要がありますが、ブルーベリーを摂取してみても良いかもしれません。

そのくしゃみはブルーベリーで改善できるかもしれません

くしゃみや鼻水などの症状には、細菌やウイルスが原因のものと、アレルギーによるものがあります。ブルーベリーは細菌やウイルスによるものと、アレルギーによるものの2つに対して有効に作用します。

細菌やウイルスによる症状を改善・予防する

抗酸化作用によって細胞のサビを落とす

抗酸化作用とは、活性酸素という老化の原因となる物質を除去する働きのことです。活性酸素はもともと身体に存在している物質ですが、ストレスや不規則な生活、紫外線などによって過剰に発生して身体に蓄積します。すると、健康な細胞を攻撃して、老化を加速させてしまいます。攻撃を受けてサビついた細胞は本来の働きができなくなるので、免疫力が低下して、粘膜は細菌やウイルスを抑えきれず身体の中に侵入を許してしまいます。ブルーベリーのアントシアニンは強力な抗酸化作用があるので、過剰に蓄積しがちになる活性酸素を除去して、細胞の老化を遅らせることができます。その結果、身体の免疫力を高めて、細菌やウイルスを撃退できるようになるのです。

2つの食物繊維で腸内をキレイにする

免疫力を高めるのに欠かせないのが腸内環境を整えることです。身体を守る免疫細胞の約6割は腸に存在しているといわれているので、免疫力は腸内環境に大きく左右されるのです。ブルーベリーは豊富な食物繊維によって、腸内をキレイにして環境を良くする働きがあります。例えば、水溶性食物繊維は腸内の善玉菌を増やす作用があり、不溶性食物繊維は腸を刺激して蠕動運動を活発化させる働きがあります。それによって腸の老廃物を排出して、腸内環境を整えるのです。ブルーベリーは両方の食物繊維が含まれているので、腸内環境を整えるのに極めて有効なのです。

アレルギー性鼻炎を改善

花粉やホコリ、ダニなどによってくしゃみや鼻水が止まらない症状をアレルギー性鼻炎といいます。異物が体内に入るのを防ぐためにくしゃみや鼻水が出るのは、人間に備わった防御反応です。しかし、アレルギー疾患の症状は、花粉やホコリなど、本来身体にとって無害な物質にまで過剰に反応してしまいます。この反応を促す物質にヒスタミンというものがあります。ブルーベリーに含まれているアントシアニンはアレルギー反応を起こす原因のヒスタミンの分泌を抑える作用があるので、アレルギー性鼻炎を改善することができます。

プロポリスとブルーベリーの相性が良い理由

前項ではブルーベリーの効果について説明しましたが、これがプロポリスと一緒に摂取することで、どのような相乗効果があるのかを説明していきます。

プロポリスにはさまざまなフラボノイドが含まれている

プロポリスの主成分はフラボノイドで、40種類以上も含まれています。フラボノイドには、抗酸化作用や免疫力増強作用、ストレス緩和作用、血液をサラサラにする作用などいくつもの健康効果があります。
そして、ブルーベリーに含まれているアントシアニンもフラボノイドです。
プロポリスとブルーベリーのフラボノイドが合わさることで、より健康や美容に有効となるのです。フラボノイドは現代病である生活習慣病に対して極めて有効で、動脈硬化や肥満、糖尿病などを予防・改善することができます。生活習慣病は自覚症状がないものがほとんどです。プロポリスとブルーベリーを一緒に摂取すれば、症状が出るリスクを下げることができます。

さまざまな抗酸化物質が融合させられる

プロポリスにはフラボノイドやビタミンA、Eなどさまざまな抗酸化物質が含まれています。それぞれが強力な抗酸化力を持っていますが、ビタミンCが含まれていません。ビタミンA・C・Eは抗酸化ビタミンといわれて、それぞれが助け合う相性の良いビタミンです。しかし、プロポリスだけではビタミンCを摂取することができません。ブルーベリーにはビタミンCが豊富に含まれているので、抗酸化ビタミンの力を最大限引き出すことができるのです。プロポリスとブルーベリーがそれぞれを補い合うことで、相乗効果を生み出します。抗酸化作用で若さを維持したいのであれば、プロポリスとブルーベリーの両方を摂取することがおススメです。

整腸作用はそれぞれ違ったアプローチで行われる

プロポリスとブルーベリーにはそれぞれ「整腸作用」があります。しかし、腸内環境を整える方法に違いがあります。ブルーベリーは「2つの食物繊維で腸内をキレイにする」で説明した通り、食物繊維によって行います。
プロポリスは強力な抗菌殺菌作用によって行います。プロポリスの成分が腸に届くと、腸内の悪玉菌に対して攻撃をして勢力を削り、善玉菌を助けるのです。腸内環境は善玉菌と悪玉菌の優勢な方に影響を受けるので、善玉菌が優勢になりやすい環境を作ることで腸を整えます。プロポリスとブルーベリーはそれぞれ腸内環境を整える方法が違うので、同時に摂取するとより効果的に作用するといえるのです。

血行促進効果で目の機能を高める

ブルーベリーはアントシアニンやビタミンAの力によってロドプシンをスムーズに作り出して、眼精疲労を改善して目の不調を良くします。
プロポリスもまた、目に対して有効な作用があります。
その1つが血行促進作用です。プロポリスは自律神経を整えて、血行を促進するのです。目にはたくさんの毛細血管が存在していますが、血行が悪くなるとスムーズに血液が流れなくなります。血行が悪くなると細胞が必要な栄養や酸素が供給できなくなるので、目の機能に重大な影響を与えます。目に対する影響もブルーベリーとプロポリスでは違いがあるので、一緒に摂取すると高い相乗効果が得られるのです。

免疫力低下や眼精疲労でお悩みの方におススメ

ブルーベリーは目、プロポリスは健康、と分けて考えていた方が多いと思います。しかし、ブルーベリーとプロポリスは相性が良いので、一緒に摂取することで相乗効果で目や健康、美容など身体のさまざまな部分の状態を単体で摂取するよりも良くしてくれます。
免疫力低下や眼精疲労は、生活リズムを整え、必要以上にパソコンやスマートフォンの画面を見ないなど、普段からの心掛けが大きく影響します。ブルーベリーとプロポリスを摂取しただけでは健康を手にすることはできません。ただ、健康の大きなサポートになるので、免疫力低下や眼精疲労が気になる方は、ブルーベリーとプロポリスを試してみてはいかがでしょうか。