オーストラリア産のプロポリスの特徴

「プロポリスといえばブラジル」といわれるほどブラジル産プロポリスは生産量が多く、また品質も高いです。アマゾンの過酷な環境で作られるプロポリスは強力な効果を持ちます。しかし、高品質で有効成分を多分に含んだプロポリスはブラジル産だけではありません。まだブラジル産ほど有名ではありませんが、オーストラリア産のプロポリスも高い効果を持っています。効果によってはブラジルを凌ぐものがありますので、この記事ではオーストラリア産プロオリスの特徴を詳しく説明していきます。また、有効な使い方もお教えいたします。

ユーカリが豊富なオーストラリア産プロポリス

プロポリスは植物の樹液や花粉などを原料にして、ミツバチ自身の唾液を混ぜ合わせて作ります。プロポリスの産地が違ってもこの作り方は同じですが、採取してくる原料の植物が変わると全然違う成分のプロポリスが作られます。プロポリスを選ぶ際にまず注目してほしい所です。

例えば、オーストラリアに多く自生している植物はユーカリですし、ブラジルに多いのはアレクリン、ヨーロッパや中国に多いのはポプラです。ブラジルにもユーカリが自生していますが、これはオーストラリアから輸入されたものです。ちなみに、ユーカリは500以上の種類がありますが、オーストラリアにはそのほとんどの種類がそろっています。オーストラリアのプロポリスには多種多様な種類のユーカリが混じっているので、さまざまな効果を発揮するといえます。
ブラジル産にもユーカリが混じっていますが、ユーカリの純度を比べるとオーストラリア産の方が高いです。ユーカリ特有の効果を期待してプロポリスを購入される場合は「オーストラリア産」を確かめた上で購入するようにしてください。

オーストラリア産プロポリスの特徴

抗菌殺菌作用が特に強い

ユーカリはコアラが食べている印象が強いですが、実は葉から取れる油は強力な殺菌作用があって、菌を置くと死滅してしまうほどの効果があります。この抗菌殺菌効果を利用して、オーストラリア先住民族のアボリジニは怪我をしたときはこの葉で傷を癒やしていました。また、プロポリスに含まれているフラボノイドにも抗菌殺菌作用があります。フラボノイドはプロポリスの主要成分で、外敵を寄せつけない効果でミツバチの巣を無菌状態に保つのに役立っています。このフラボノイドとユーカリの相乗効果でオーストラリア産は他のプロポリスよりも強く抗菌殺菌効果が出ます。

鎮痛効果は麻酔薬よりも強い

プロポリスには抗菌殺菌作用や抗炎症作用の他に、痛みを和らげる鎮痛作用があります。ミツバチが巣を守る材料である印象が強いので、鎮痛作用があることはそれほど知られていませんが、実はプロポリスの効果は絶大です。医療現場で使われる麻酔薬のモルヒネと比べても5～6倍の効果があるので、痛み止めとしての有用性は高いのです。このプロポリス元々の効果に加えてユーカリ由来の成分がその効果をさらに高めます。
ユーカリにはシトロネラールという抗菌や鎮痛の作用を持つ成分が含まれていて効果をアップさせます。また、ピネンという成分も特有の成分です。これはアロマオイルにも含まれていて、リラックス効果があります。高ぶった気持ちを落ち着けることで痛みの緩和を図ることができます。

オーストラリア産プロポリスの効果的な使い方

プロポリスと一言でいっても産地によって大きく成分が異なります。効果にもそれぞれ違いがありますが、オーストラリア産プロポリスの場合は抗菌殺菌作用と鎮痛作用が強いので、風邪やインフルエンザの予防、頭痛や虫歯、口内炎などの痛みに使用するのが効果的です。プロポリスは原液のままやサプリメント、のど飴、スプレーなどいくつもの形状がありますので、使い方や効果を説明します。

原液

原液の場合はうがい薬にしたり軟膏にして外傷の手当てに使ったり、薄めてスプレーにしたり、あるいは飲み物に数滴たらして直接飲むこともできます。自分の目的に合った使い方ができます。オーストラリア産のプロポリスは抗菌殺菌作用や鎮痛作用が強いですので、傷の治療のために手元に置いておくと安心です。

サプリメント

サプリメントとして飲むことでユーカリの抗菌殺菌作用によって腸内環境が整えられます。プロポリスが持つ抗菌殺菌作用の特徴は、悪玉菌にのみ効果を発揮することです。腸内には腸の機能を落とす悪玉菌と活発化させる善玉菌がいますが、プロポリスは悪玉菌だけに作用するのです。この作用によって腸内は活発化して、毒素や老廃物が排泄されたり、栄養の吸収率が高まったりします。また、腸内には免疫細胞の6割が存在しているので、腸内環境が整うことで免疫力がグッとアップします。

スプレー

口内炎や虫歯、のどの痛みなどにはスプレーを使って吹きかける方法があります。こうすることで広範囲にプロポリスが拡散して原因菌の死滅や痛みの緩和が行えます。プロポリスは独特の刺激や風味がありますので、気になる場合は水で薄めて使うのがおススメです。もちろん、うがい薬として使用するのも効果的です。風邪やインフルエンザが流行する時期に使うと強力な予防ができます。

のど飴

のどの痛みにはオーストラリア産プロポリスが配合されたのど飴がおススメです。のどにいる細菌やウイルスを殺菌しつつ、炎症を抑え、かつ痛みを和らげてくれるので、他の産地のものよりも効果が期待できます。病気の予防から治療、痛み止めなど用途はさまざまですので、のどが気になったときに食べるのに最適です。

産地によって含まれている成分が全然違う

ちなみに、ブラジル産のプロポリスはアレクリンという植物を原料にしていることが多いので、アルテピリンCという成分が多く含まれています。ガン細胞を死滅させる特徴がありますので、ガンが気になる方はブラジル産のプロポリスを定期的に飲むことをおススメします。ヨーロッパや中国に自生しているポプラにはサリシンやフラボノイドが多く含まれていて、鎮痛作用や抗酸化作用が期待できます。プロポリスの産地によって効果が少しずつ違いますので、自分の目的に適したものを選ぶようにすると期待以上の効果を得られるかもしれません。