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「天然の抗生物質」といわれるプロポリスの効果

プロポリスとはミツバチが自身の巣を守るために天然の物質だけで作る巣材です。そして強力な抗菌殺菌作用を持っているので、昔から切り傷や打撲傷、感染症などの薬として使われてきました。天然の成分でできているので、効果が弱く薬と比べて殺菌力が低いと思われがちです。しかし、プロポリスには、食中毒の予防ができたり、胃酸で死滅させることができないピロリ菌を除去できたりする効果があります。プロポリスは副作用が少ないので、利用することで比較的安心して健康を維持することができます。この記事では天然の抗生物質といわれるプロポリスについて詳しく説明します。

プロポリスはミツバチが作る「天然の抗生物質」

プロポリスはミツバチが植物の樹脂や樹液、花粉を集めてきて、それらを自身の唾液と混ぜてワックス状になるまで噛み続けて作り出したものです。その粘着力の強い物質で巣の出入り口や隙間に塗ることで外敵の侵入を防いで、かつ温湿度の調節を行っています。こうすることで巣内の状態は常に良好な状態が維持されて、無菌状態を保つことができます。巣内には女王蜂をはじめ幼虫や働き蜂などたくさんのミツバチが住んでいるので、巣内を衛生的に保つことは集団生活を守るためには欠かせません。また、大きな外敵を巣内で殺してその死骸を巣の外に出せない場合も、プロポリスで死骸を覆うことで腐敗を止めてウイルスが蔓延するのを防ぐことができます。

植物は傷つけられたりした場合、自身を守るために抗菌作用のある樹脂や樹液を分泌します。ミツバチはこの成分を集めて利用することで、細菌やウイルスを寄せつけない抗菌殺菌作用や腐敗を防ぐ抗酸化作用のあるプロポリスを作っています。そして、他の生物は環境に応じて進化してきましたが、ミツバチは自身を守る強力な作用を持つプロポリスを作り出したので、厳しい環境の中でも進化をする必要がありませんでした。それほど抗菌殺菌作用は強力で、プロポリスが天然の抗生物質といわれるゆえんです。

プロポリスの強力な抗菌殺菌作用

プロポリスの強力な抗菌殺菌作用は抗生物質に引けを取らない効果を持っています。普段の生活の中で生じる皮膚の炎症から病院での治療を要するものまでプロポリスは有効に効果を発揮します。どのようなものに効果があるのかを挙げて、有効な使い方も説明します。

口内炎や口唇ヘルペス

口内炎と口唇ヘルペスは共に口の中で起きる炎症で見分けがつきにくいものですが、全く別物です。口内炎は口や唇などにいるウイルスが白い膜のようなできものを作ります。口唇ヘルペスはヘルペスウイルスが口唇に炎症を起こし、赤く腫れあがった後に水ぶくれができます。特に口唇ヘルペスは感染症ですので、他人にうつしてしまう恐れがある怖い病気です。共通しているのはどちらもウイルスによって炎症を起こしている点です。

プロポリスは強力な抗菌殺菌作用があるので、口内炎と口唇ヘルペスの両方に効果的に作用します。プロポリスを使えばすぐに治療が完了するというものではありませんが、悪さをしているウイルスの活動を抑えつつ、抗炎症作用と鎮痛作用で痛みを取り除くことができます。どちらも症状が治まるまでに時間がかかりますが、プロポリスを使うことでその期間が短くなります。

プロポリスの有効な使い方は口内に向かってスプレーをしたり、軟膏にして患部に直接塗ったり、のど飴を食べたりする方法があります。また、口内炎と口唇ヘルペスは免疫力が低下したときに再発することが多いので、免疫増強作用があるプロポリスをサプリメントとして飲むことで再発を防ぐこともできます。

虫刺され

虫刺されは蚊に刺される程度ならほとんど問題にはなりません。しかし、蚊だけでなくダニやブヨなど虫刺されは他にもたくさんあります。そして、かゆみが強い虫に刺されると、傷口を広げるくらい掻きむしってしまうことがあります。通常ならば少し血が出る程度で収まりますが、抵抗力が落ちているときや傷口から雑菌が侵入したときは、虫刺されが化膿して悪化してしまいます。

プロポリスは抗炎症作用があるので、虫刺されによるかゆみや痛みを抑えて炎症を抑えつつ、強力な抗菌殺菌作用で、傷口からウイルスが入って化膿したり感染症になったりするのを防ぎます。子どもの場合は皮膚が弱い上、すぐに患部を掻きむしって悪化させがちです。そうなる前にプロポリスを数滴垂らしたシップを貼ったりスプレーしたりして、虫に刺されたらすぐにプロポリスで応急処置するようにしましょう。

水虫

水虫は誰にでもなる恐れがある感染症ですが、病院を受診したり、薬を買って治療したりするのが恥ずかしくてためらいがちです。しかし、決して自然に治るものではありませんし、感染症で家族など人にうつるものですので、そのままにすることはできません。また、皮膚の炎症を抑えるだけの薬を使っただけでは完治はできません。そこで、病院へ行けず、薬を買いたくない方におススメなのがプロポリスです。抗菌殺菌作用で水虫の原因菌を抑えて、抗炎症作用でジュクジュクした症状を治します。

水虫はカビの一種ですので、抗菌殺菌作用のあるプロポリスを使うことで治療ができます。水虫は症状によってさまざまですが、広範囲のものならスプレーを使って吹きかけたり、限られた部分のみのものなら軟膏にプロポリスを垂らして塗ったりするのが効果的です。個人差はありますが、2~3週間使い続ければ症状は治まります。しかし、水虫の原因菌は角質に潜んでいるので、症状が治まったからといって完治したわけではありません。原因菌がいる角質が剥がれ落ちるまでしっかりとプロポリスを塗り続ける必要があります。症状が治まってもすぐに塗るのを止めず、1ヶ月くらいは続けてください。

食中毒やピロリ菌

大腸菌やサルモネラ菌、黄色ブドウ球菌など食中毒の原因となる菌や胃潰瘍の原因となるピロリ菌にプロポリスは効果があります。そもそも体内に入る細菌やウイルスの多くは金属をも溶かしてしまうほど強力な胃酸によって死滅しますが、これらの菌は消化されずに体内へ侵入します。これほど強い菌には通常、抗生物質を使って治療に当たります。しかし、プロポリスを使うことで胃酸でも死滅させられない菌の活動を抑えて除菌することができます。

また、抗生物質を使い続けていると菌が薬に対して耐性をつけて、より治療が難しい菌へと変わることが厄介です。しかし、プロポリスは抗生物質のような耐性菌を作ることがないので安心して使い続けることができます。さらに、ピロリ菌は胃炎や胃潰瘍を起こす原因になりますが、プロポリスはピロリ菌の除菌と共に、痛みなどの不快感を抑えることが可能です。また、細胞賦活作用によって細胞の修復を早めて、炎症を治す作用もあります。食中毒の菌やピロリ菌は強力ゆえに広範囲に影響が出ますが、プロポリスを利用することでそれらをカバーすることができます。

飲み方はプロポリスの原液をぬるま湯などに数滴垂らして薄めて飲むのが一般的です。プロポリスのニオイや味が気になる方はお気に入りのジュースなどに混ぜて飲むことも可能です。

副作用が少ないので安心で安全

有害な菌のみに反応するので安心

抗生物質と聞いて不安になるのが副作用です。効果が強力なのでそれに伴ってさまざまな悪影響が出ます。例えば、強力な菌を殺菌するために投与する薬なので、目的の菌を除菌するのと同時に他の有用な菌まで無差別に死滅させてしまうことがあります。そして、下痢や吐き気、発疹、眠気などの副作用が現われるのです。軽度なものならまだ良いですが、ひどい場合はアナフィラキシーショックなど意識を失う場合もあります。

プロポリスは天然の抗生物質といわれるくらいさまざまな菌に有効で、対する菌によっては抗生物質よりも効果を発揮するともいわれています。しかも、プロポリスの場合は乳酸菌やビフィズス菌などの有用菌を攻撃することがなく、有害な菌にのみ反応するので副作用がなく安心して飲むことができます。
また、耐性菌を作らないので安全でもあります。

副作用がなくても注意が必要

プロポリスは基本的に副作用がありません。しかし、人によっては食物アレルギーの症状が出る場合があります。初めて使う場合は少量から使って様子を見ることをおススメします。また、プロポリスでアレルギー反応が出なかった方も、健康食品だからといって過剰な摂取は控えるべきです。栄養バランスが崩れて、身体に負担をかけることがあります。

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