コラーゲンを配合した青汁
青汁は健康のためだけではなく、最近は美容上の効果を期待して飲む人が増えています。それに関連してか、コラーゲン入りの青汁も販売されています。コラーゲンはお肌を若々しく保つなどの目的で化粧品にも配合されている注目の成分です。ここではコラーゲン入りの青汁についてご紹介します。
コラーゲンとは?
人間の体は水分、たんぱく質、脂肪、無機質で構成されています。このうち水分が約60~70%、次にたんぱく質が約20%の割合を占めます。
たんぱく質は内臓、筋肉、血液、皮膚、髪の毛、爪、骨などを形成している大切な成分ですが、そのたんぱく質の約30%を占めるのがコラーゲンです。
コラーゲンは約40%が皮膚、10~20%が骨、7~8%が血管、その他が内臓などに存在しています。
コラーゲンは細胞と細胞の間に存在し、細胞同士をつなぎ合わせる役目を果たしています。コラーゲンのこの働きにより細胞が強化され弾力が与えられます。体の形成にコラーゲンは必要不可欠な成分です。
加齢とコラーゲン
コラーゲンは20代半ばをピークに減少しはじめ、40代で約半分の量まで減ってしまいます。コラーゲンが減ると細胞同士の支えが弱まります。また加齢と共にコラーゲンの働きそのものも鈍るため、結果として肌のシワ、シミ、たるみ、骨の変形、関節痛などが起こります。
コラーゲンは体全体に存在しています。たとえば加齢により血管に含まれるコラーゲンの量が減りその働きが悪くなると、心筋梗塞や脳梗塞の原因になる可能性もあります。美容効果に重点が置かれがちなコラーゲンですが、実は体全体の機能と老化にも深く関係しています。
コラーゲンを多く含む食品と摂取量
コラーゲンは動物性食品に多く含まれています。牛スジ肉、豚足、フカヒレ、鶏肉の皮、魚の皮、うなぎの蒲焼き、鶏手羽先などです。
コラーゲンの摂取目安量は特に定められていません。各企業の独自の調査、研究によると1日に5~10g程度の摂取が望ましいのではと考えられています。
これに対し、成人女性の1日のコラーゲン摂取量の平均は1.9gという調査結果が発表されています。望ましいとされる摂取量の半分にも満たないのが現状です。
消化、吸収の良いコラーゲンペプチド
コラーゲンを多く含む食品は脂質も多く含まれている傾向にあり、頻繁に食べると体重の増加が心配です。そのうえ食品に含まれるコラーゲンは分子が大きく、消化、吸収があまり良いとはいえません。
健康食品やサプリメントに添加されているコラーゲンは消化吸収しやすいように酵素で分解し、分子量の小さいコラーゲンペプチドという形にされています。コラーゲンペプチドは、コラーゲンの効率的な補給を可能にします。一般に、サプリメントなどでコラーゲンというとコラーゲンペプチドを指します。
青汁に配合されているコラーゲンも、ほとんどがペプチドに分解されたものです。青汁のパッケージに「コラーゲンペプチド」と明記されているかどうか、購入の際に確かめましょう。
コラーゲンの合成に必要なビタミンCを含む青汁
安定したコラーゲンの合成にはビタミンCが不可欠です。ビタミンCが不足するとコラーゲンがうまく作られません。ビタミンCとコラーゲンは関係が強く、コラーゲンのサプリメントはビタミンCを同時に配合してあるものが数多くあります。
青汁の原料のケール、明日葉、大麦若葉などにはビタミンCが含まれ、コラーゲンの安定した合成に役立ちます。
厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2015年版)では、ビタミンCの必要摂取量は18歳以上で1日に100mgと定められています。
たとえばケールの青汁粉末1包3gにはビタミンCが約33mg含まれています。
青汁1杯飲むだけで、1日に必要なビタミンCの約1/3が摂取できる計算です。
美容と健康にコラーゲン配合の青汁
コラーゲンだけではなく、青汁にも美肌効果が期待できます。青汁はシミ、ソバカスに効果的なビタミンC、若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンEを含みます。どちらのビタミンも抗酸化作用があり、老化の原因とされる過剰な活性酸素を除去しアンチエイジング効果が期待できます。
青汁の抗酸化作用は動脈硬化の予防や生活習慣病の予防など、健康上の効果も期待できます。コラーゲンも不足すると心筋梗塞などに罹る可能性があることは先にも説明したとおりです。
それぞれ単独で摂取するよりも高い美容効果と健康増進効果が望めるコラーゲン配合の青汁で、体の中からの美肌づくりと健康増進を目指しましょう。