大麦若葉の青汁の効果効能
青汁の原料には主にケールが使用されてきました。しかし最近では大麦若葉がケールに取って代わる勢いで使用されています。大麦若葉と聞いても八百屋やスーパーで目にすることはなく、なかなかピンと来ないですよね。そんな大麦若葉の青汁はどんな効果効能があるのでしょうか。
大麦若葉とは?
青汁の原料として定着してきた大麦若葉は大麦の若い葉のことです。大麦は麦茶やビールの原料に使われるイネ科の植物で、実はとても馴染みのあるものだったわけですね。大麦の若葉というのは大麦が稲穂を実らせる前の葉のことで、長さが20~30センチ程に伸びた緑の葉を収穫し使用します。
大麦若葉は固い繊維質が多く消化しにくいため、生食には向いていません。青汁の原料に使われるようになるまでは牧草として利用されていたようです。
大麦は国内でも栽培されていますが、ほとんどを輸入品でまかなっています。
大麦若葉の栄養
大麦若葉の栄養成分は文部科学省の食品成分データベースに記載がありません。そのため大麦若葉に含まれる栄養成分を知るためには、青汁の各販売会社が独自に発表している数値を参考にするしか方法がありません。
一般に大麦若葉は食物繊維、ビタミンB群、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、鉄分、マグネシウム、亜鉛、銅、カリウム、アミノ酸、葉緑素、そして酵素などが含まれていると考えられています。当然のことながら、大麦若葉の品種や加工方法によっても栄養成分や含有量は若干異なります。
大麦若葉の青汁の効果効能
大麦若葉に含まれているとされる栄養素から判断して、大麦若葉の青汁には次のような効果効能が期待できます。
生活習慣病の予防
酵素には強い抗酸化作用があります。そのため動脈硬化の予防、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の予防と改善に効果が期待できます。
血行の促進、冷え性や肩こりの改善
大麦若葉の持つ抗酸化作用は血行を促進し、冷え性や肩こりを改善する働きがあります。カルシウムも血行改善に役立ちます。便秘の予防と腸内環境の改善
大麦若葉に含まれる食物繊維は便秘を改善し、腸内環境を整える働きがあります。
疲労回復
ビタミン類の中でも特にビタミンB1は疲労物質の乳酸が溜まるのを防ぐ助けをし、疲労回復に働きます。
美肌
ビタミンCはコラーゲンの生成に必要なビタミンで、メラニン色素の生成を抑制し美白に働きかけます。ビタミンEは若返りのビタミンといわれ、肌荒れを改善し、肌のハリとツヤを保ちます。
骨と歯の強化
大麦若葉に含まれるカルシウムは骨や歯の健康を維持し強化します。またマグネシウムはカルシウムが骨や歯に吸着するのを調整します。
免疫力向上
βカロテンは体内でビタミンAとして働きます。皮膚粘膜の働きを正常にして強化することにより免疫力を高めます。また目の健康にも関わり眼精疲労を予防します。ビタミンCも免疫力を保つ働きがあります。
飲みやすい大麦若葉の青汁
大麦若葉の青汁はケールの青汁に比べるとずっと飲みやすいという評判です。青汁にはつきものの、味が良くない、まずいという意見はあてはまりません。
そういった意味で、大麦若葉は青汁のイメージアップに貢献しているといえるでしょう。
大麦若葉の青汁の効果効能をご紹介しましたが、青汁は足りない栄養を補助する目的で飲むものです。優れた効果効能があるからといって、青汁は病気を治す薬ではないことを覚えておきましょう。