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イソフラボンとはどのような成分か

古来日本人は、味噌や納豆、しょう油など大豆製品を日常的に摂る食生活を営んできた民族です。
そのため、大豆に含まれる成分として知られているイソフラボンを自然に摂取し、健康に役立ててきたといえます。
栄養成分として確立していないものの、イソフラボンには健康や美容に有益な効果が期待できるとして、多くの注目が集まっています。
この記事では、イソフラボンとは何かについてご紹介します。

イソフラボンとは?

そもそもイソフラボンとは、大豆や葛、クローバーといったマメ科の植物に多く含まれている成分をいいます。
一般によく知られている「大豆イソフラボン」は、大豆の胚芽に特に多く含まれるフラボノイドの一つで、大豆ひと粒にわずか0.2~0.3%が含まれているほどに留まる成分です。
イソフラボンが属するフラボノイドとは、植物の葉や茎・幹などに含まれている色素や辛味・苦味成分であり、高い抗酸化力を持つ「ポリフェノール」の大分類の一つに当たります。
イソフラボンもさまざまな分類や種類に分かれており、大豆や大豆加工食品に含まれるその多くは、糖と結びついた化合物である配糖体として存在します。
また、糖が分離したイソフラボンはアグリコン型といい、味噌や納豆など伝統的な大豆発酵食品の中に含まれています。
近年では、日本人の食生活が動物性タンパク質を多く摂るものにシフトしていることで、大豆食品や発酵食品を中心とした食事を摂らなくなりつつあり、イソフラボンの摂取量は減っているのが現状です。

イソフラボンの種類について

前述のようにイソフラボンには多くの種類があるものの、
・糖と結合して分子が大きい「グリコシド型イソフラボン」
・糖が分離して分子が小さい「アグリコン型イソフラボン」
と、大きく2つに分類することができます。
イソフラボンは、分子の大きい状態では体内に吸収されにくいため、効率よく吸収されるには、腸内細菌によって糖が分解されたアグリコン型に変換される必要があるのです。
一般にグリコシド型の吸収率は約20%といわれており、吸収されるまでには6~8時間ほどかかってしまうため、イソフラボンを補う目的に利用するには非効率といえます。
一方のアグリコン型はすでに糖が分離している状態のため、腸内細菌の作用に関わらず吸収されるのが特徴です。
摂取したあと約2時間で吸収がピークに達するアグリコン型は、グリコシド型の吸収率の3倍以上ともいわれているため、サプリメントなどでイソフラボンを補う際にはアグリコン型かどうかを確認するのが推奨されています。

イソフラボンの主な働きとは?

大豆に含まれるイソフラボンは、化学構造が女性ホルモンのエストロゲンによく似ていることから「植物性エストロゲン」とも呼ばれています。
イソフラボンは体内に取り込まれるとエストロゲン受容体に結びつき、更年期などエストロゲンの分泌量が減っている場合には不足分を補う働きをする一方、過剰に分泌されたときにはその量を抑える抗エストロゲン作用を発揮します。
イソフラボンにはエストロゲンの過不足のバランスを取る働きがありますが、グリコシド型の状態ではエストロゲン受容体に結びつくことはできません。
体内で腸内細菌に代謝されることによりアグリコン型に変性してはじめて、女性ホルモンによく似た働きを発揮するのです。

イソフラボンを摂ることで期待できる効果とは?

イソフラボンはエストロゲンによく似た働きを持つ成分のため、女性の健康や美容に有益な効果をもたらします。
ここではイソフラボンに期待できる主な効果をご紹介します。

更年期特有の症状の緩和・改善

女性は加齢に伴い卵巣の働きが衰え、エストロゲンの分泌量が急激に減少することにより、さまざまな症状が心身に現れます。
一般に40代半ばで迎える人が多い更年期に見られる代表的な症状には、
・ホットフラッシュ、異常な発汗
・だるさや強い疲労感
・頭痛やめまい
・強い冷え
・肩こり、腰痛
・イライラ、不安感
・中途覚醒や不眠
などが挙げられます。
また、過剰なストレスや極端な食事制限など食生活の乱れ、過度の喫煙や睡眠不足といった生活習慣が引き金となり、年齢に関わらずエストロゲンの分泌量が減り、更年期に見られるような症状が現れる場合もあるのです。
エストロゲンが減少した場合には、不足分を補う作用を持つイソフラボンによって、これらの症状の緩和や改善に効果が期待できます。

骨粗しょう症の予防

イソフラボンの作用は、更年期世代を迎えた女性に増えている骨粗しょう症の予防にも効果的です。
エストロゲンの数ある働きの中には、骨が作られる速さと失われる速さを調節し、骨量を正常に保つ作用もあります。
急激にエストロゲンの分泌量が低下する更年期には、その骨に関わる働きも不十分になってしまうため、意識的な骨粗しょう症対策が必要です。
イソフラボンは体内でエストロゲンのように働くことで、骨の健康維持に貢献しているといえるのです。

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