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ザクロとイソフラボンとの共通点や違いとは?

主に大豆の胚芽に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンの過不足を調整する特性を持つ成分です。
そのため、ホルモンバランスを整え、女性特有の不調の改善や美容に有効として女性に支持されています。
イソフラボンと同じような作用を持つとして、美容効果を謳う食品にはザクロがあります。
そのまま食べる果実としてあまりなじみはないものの、ザクロにはエストロゲンが含まれているといわれているのです。
この記事では、イソフラボンとザクロに共通する働きや違いについてご紹介します。

ザクロとはどんなもの?

ザクロとは、一般に世界各地で栽培されているザクロ科の落葉樹になる果実を指し、赤い外皮の内側に赤く透明で小さな粒がたくさん詰まっているのが特徴です。
古来ザクロの樹皮や果実・根の皮は、生薬として珍重されてきた歴史を持ちます。
イラン産やカリフォルニア産がよく知られているザクロは、日本では東北から南の各地で栽培されており、食用目的よりも家庭での鑑賞用に植えられてきた植物の一つです。
果実や果肉をそのまま摂るより、ジュースなどに加工して用いるのが一般的で、カクテルで利用されるグレナデンシロップの原料ともなっています。

ザクロに含まれる主な成分について

ザクロに含まれている栄養素や成分には、ビタミンB群やビタミンC、カリウムなどのミネラルやポリフェノール、クエン酸などが挙げられます。
各種ビタミンやミネラル類が豊富という記述もあるものの、ザクロの可食部で換算すると比較的多いカリウムで250mg/100g、ビタミンB1やB2では0.01mg/100gと非常にわずかとなっています。

ザクロに期待できる効果・効能とは

後述するように、ザクロが女性ホルモンのような働きをするとして注目されたほか、抗酸化作用を持つポリフェノール類の含有量が高いこともザクロの特徴として挙げられます。
ザクロ特有のポリフェノールであるプニカラジンや、緑茶や柿などの渋み成分であるタンニン、ブルーベリーなどの色素成分のアントシアニン、ブドウなどに含まれるレスベラトロールといった複数の抗酸化物質が含まれています。
中でもプニカラジンは、体内での吸収率が高く、高い抗酸化力と抗炎症作用をあわせ持つのが特徴です。
これらの物質が活性酸素の攻撃から体内の脂質やタンパク質などの成分を守り、過酸化脂質の合成を防いだり成分の変性を抑えたりすることで、動脈硬化などの予防に貢献しているのです。

ザクロにはエストロゲン様作用がある?

1998~2000年頃に、ザクロの果汁には「エストロゲンが含まれている」として、女性ホルモン様作用が期待できると注目を浴びた時期があります。
しかし、国民生活センター調査・分析によると、当時流通していたザクロジュースやエキス錠剤など10銘柄からは、いずれもエストロゲンは検出されない結果となりました。
そもそもの発端は、1966年にカリフォルニア工科大学のヘフトマンズ博士らによって、ザクロの種子からエストロゲンの一つ『エストロン』を抽出したと報告されたことが挙げられます。
また、1988年にはアレキサンドリア大学のモネム博士らがザクロにエストロンが含まれていることを改めて確認したうえ、『エストラジオール』も含まれていると報告しています。

エストロゲンには種類がある

ザクロから抽出されたエストロンやエストラジオールは、『エストリオール』を含め、本来いずれもコレステロールを原料に作られる天然のエストロゲンです。
これらの女性ホルモンは『アロマターゼ』という酵素が変換して作られるもので、性成熟期の女性は主に卵巣でエストラジオールが生成され、卵巣の機能が衰える更年期以降の女性では副腎や脂肪組織などでエストロンが多く作られます。
これらの作用の強弱を示すと、 エストラジオール>エストロン>エストリオール となります。
ザクロの種子や果肉にはエストロンが含まれているものの、口から食べる場合には肝臓で代謝されることと、含有量がごくわずかなため、女性ホルモン様作用による効果は疑問視されているのが実情です。
微量とはいえ、女性ホルモン様作用を持つ成分をサプリメントなどで過剰に摂取すると、婦人科系疾患の発症リスクを高めるなどの指摘もあるので、摂り方には注意が必要といえます。

イソフラボンとザクロの違いとは?

前述のように、ザクロにはエストロゲンが含まれているとして注目された時期がありますが、実際にはエストロゲンの一種のエストロンがごくわずかに含まれていることが明らかにされています。
一方のイソフラボンは、構造がエストロゲンに似ているために体内でエストロゲン受容体に結合でき、エストロゲン様作用や抗エストロゲン作用を持つことが認められています。
更年期の症状の緩和や生理不順の改善など、女性特有の症状に対する効果を求めるのであれば、イソフラボンを選ぶのが妥当です。
とはいえ、イソフラボンはフラボノイドの一つであり、ザクロには複数のポリフェノール類が含まれているため、いずれにも抗酸化作用による有益な効果が期待できます。
ご自身の好みや目的に応じて、使い分けてみてはいかがでしょうか。

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