苦くても青汁に砂糖はダメ
まずいと評判の青汁も最近は飲みやすいタイプが色々と販売されています。とはいえ、青汁はまだまだ苦くて飲みにくいと敬遠する人も少なくありません。そこで少しでも飲みやすくするために、砂糖を入れてみようかと考えていませんか?
しかしそれは間違いです。苦くても青汁に砂糖は入れないでおきましょう。
砂糖の弊害
健康や美容のために青汁を飲むという方が多いです。体にいい青汁ですが、砂糖を加えることで体に悪影響を及ぼし逆効果になることもあります。
カロリー増加、肥満の可能性
砂糖は大さじ1杯9gで35kcalです。青汁は粉末1包で10kcal前後が主流です。水で溶いた青汁に大さじ1杯の砂糖を加えると約45kcalで、これを1日に3杯飲むと合計で約135kcalです。
砂糖を入れず、水で青汁を溶かして飲むと同じ3杯でも約30kcalです。
毎回、青汁に砂糖を大さじ1杯入れるだけで、入れないで飲むのに比べて 4倍以上のカロリーを摂取してしまいます。
世界保険機関(WHO)では肥満と虫歯予防のため、糖類の摂取量を1日の総エネルギー量の5%未満に抑えるように勧めています。これを標準体型の大人にあてはめると、糖類は1日に20~25gまでに抑えるという計算になります。
青汁に大さじ1杯の砂糖を入れ1日に3杯飲むと、それだけで 1日の糖類の推奨量をオーバーしてしまいます。
青汁は低カロリーなのでダイエット目的で摂取する方も多いのですが、砂糖を入れ継続的に摂取すると、ダイエットどころか肥満の心配が出てしまい本末転倒になりかねません。
イライラや倦怠感の原因にも
砂糖の摂取により急上昇した血糖値は反動で必ず急低下します。血糖値が下がりはじめると、脳が糖分を欲するように命令を出すため、もっと甘いものが食べたいという欲求が湧き起こります。砂糖の摂取は血糖値を上下させ脳にストレスを与え、イライラや情緒の不安定、倦怠感、やる気の喪失などの原因になります。
ビタミンBの消費
砂糖が代謝されるためにはビタミンB1やビタミンB2が必要です。青汁にはビタミンB1とビタミンB2の両方が含まれています。砂糖入りの青汁を飲むと、これらのビタミンは砂糖の代謝に使用されるため、ほかの機能に必要な分が不足してしまう可能性があります。
ビタミンB1やビタミンB2はエネルギーの産生にも必要な成分で、不足すると疲労が蓄積し、倦怠感やうつの症状、動悸、むくみが出ることがあります。
ビタミンB2が不足すると皮脂の分泌が増え、肌荒れなど、美容上にも悪影響が出ます。
砂糖依存症の危険性
砂糖を摂取すると、幸せな気分になれるセロトニンなどの神経伝達物質が脳内に分泌されます。そのため砂糖と幸福感が結びつき、幸せな気分を味わうために砂糖を摂るというサイクルに陥ってしまうことがあります。これを砂糖依存症といいます。砂糖依存症になると、青汁も砂糖なしでは飲めなくなり、気がつくと1日に大量の砂糖を摂取してしまうのです。
砂糖なしで青汁を摂取する工夫をしよう
砂糖なしでは青汁は飲みにくいという人もいることでしょう。そんな時は水で溶かす代わりに、牛乳や豆乳に混ぜて飲むと意外に飲みやすいものです。ソーダなどの無糖の炭酸飲料に混ぜて飲む方法もあります。
あるいはお茶が配合された青汁なら、砂糖など加えなくてもお茶感覚で飲むことができます。
青汁を料理に使うのも一案です。カレーやシチュー、スープ、ラーメンなどの仕上げに青汁粉末を入れます。これらの料理に青汁を入れると、青汁独特の味をほとんど感じることなく美味しく食べることができます。
どうしても甘味が欲しい時は、青汁をスムージーに利用する方法があります。イチゴやバナナなどのお好みのフルーツを凍らせ、 牛乳か豆乳と青汁を入れミキサーにかけます。フルーツの自然な甘味が味わえます。
最初は飲みにくいかもしれない青汁ですが、工夫次第で砂糖を加えなくても十分に美味しく飲むことができます。青汁は砂糖を入れずに飲みましょう。